第25章 DHCPサーバのセットアップ
ネットワーク > DHCPサーバ
この章は、次のセクションから構成されています。
SonicWALLセキュリティ装置には、IPアドレス、サブネット マスク、ゲートウェイ アドレス、およびDNSサーバ アドレスをネットワーク クライアントに配布するDHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) サーバが搭載されています。SonicWALLセキュリティ装置のDHCPサーバの設定は、「ネットワーク > DHCPサーバ」ページで行います。
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SonicWALLセキュリティ装置のDHCPサーバを使用することも、ネットワーク上の既存のDHCPサーバを使用することもできます。ネットワーク独自のDHCPサーバを使用する場合は、「DHCPサーバを有効にする」チェックボックスをオフにしてください。
SonicWALL DHCPサーバが割り当てることができるアドレス範囲とIPアドレスの数は、SonicWALLセキュリティ装置のモデル、オペレーティング システム、およびライセンスによって異なります。次の表にSonicWALLセキュリティ装置の最大許容DHCPリース数を示します。
DHCPサーバ オプションの概要
このセクションでは、DHCPサーバ オプション機能の概要を説明します。このセクションは次のサブセクションから構成されています。
・ 「利点」SonicWALL DHCPサーバ オプション機能とは
SonicWALL DHCPサーバ オプション機能は、ベンダー拡張とも呼ばれるDHCPオプションのサポートを提供します。これらのオプションは、主にRFC 2131およびRFC 2132で定義されている機能です。DHCPオプションを使用すると、あらかじめ定義されたベンダー固有の情報を追加的なDHCPパラメータとして指定することができ、指定した情報はDHCPメッセージのオプション フィールドに格納されます。そのため、DHCPメッセージの送信により、ネットワーク上のクライアントに対してベンダー固有の設定情報およびサービス情報を提供することができます。各DHCPオプションの説明は、「DHCPオプション番号」 の一覧表 (RFCで割り当てられたオプション番号順) にまとめてあります。
利点
SonicWALL DHCPサーバ オプション機能では、DHCPオプションを番号または名前で選択できるわかりやすいインターフェースが用意されているため、RFCで定義されているDHCP標準に準拠した形でDHCPオプションを手早く簡単に設定することができます。
SonicWALL DHCPサーバ オプション機能の仕組み
SonicWALL DHCPサーバ オプション機能では、RFC定義のオプション番号に基づくドロップダウン メニューを使用してDHCPオプションを指定できるため、管理者はDHCPオブジェクトやDHCPオブジェクト グループを簡単に作成できるだけでなく、動的および静的なDHCPリース範囲に関するDHCP汎用オプションも容易に設定できます。指定したDHCPオプションはDHCPメッセージのオプション フィールドに格納されてネットワーク上のDHCPクライアントに渡され、クライアントはネットワークの設定や利用可能なサービスに関する情報を取得することができます。
サポートされている標準
SonicWALL DHCPサーバ オプション機能では、次の標準がサポートされています。
・ RFC 2131 - Dynamic Host Configuration Protocol
・ RFC 2132 - DHCP Options and BOOTP Vendor Extensionsインターフェースごとの複数DHCPスコープ
以下のセクションでは、インターフェースごとの複数DHCPスコープ機能の概要を説明します。
インターフェースごとの複数DHCPスコープとは
通常、DHCPサーバとクライアントは同じIPネットワークまたはサブネット上に存在しますが、DHCPクライアントとそれに関連付けられているDHCPサーバが同じサブネットに存在しない場合もあります。インターフェースごとの複数DHCPスコープの機能を使用すると、1台のDHCPサーバで複数のサブネットに存在するクライアントに対する異なるスコープを管理できます。
複数のDHCPスコープの利点
効率的-1台のDHCPサーバで、複数のサブネットに存在するクライアントにIPアドレスを提供できます。VPNを越えたDHCPとの互換性-リレーされるDHCPメッセージの処理は、メッセージの送信元がVPNトンネルかDHCPリレー エージェントかに関係なく、同じように扱われます。サイト間VPNに対する複数のスコープ-内部DHCPサーバを使うときは、LAN/DMZサブネットとは異なるスコープ範囲を使用して、リモート サブネットを設定できます。リモート サブネットのスコープ範囲は、リモート ゲートウェイで設定される「リレーIPアドレス」によって決まります。グループVPNに対する複数のスコープ-内部DHCPサーバを使うときは、LAN/DMZサブネットとは異なるスコープ範囲を使用して、SonicWALL GVCクライアントを設定できます。SonicWALL GVCクライアントのスコープ範囲は、セントラル ゲートウェイで設定される「リレーIPアドレス (オプション)」によって決まります。競合検出との互換性-現在、SonicWALL DHCPサーバは、機能が有効になっている場合はサーバ側で競合の検出を行います。サーバ側での競合検出の利点は、DHCPクライアントがクライアント側競合検出を実行していない場合でも競合を検出できることです。ただし、ネットワーク上のDHCPクライアントの数が多い場合、サーバ側競合検出ではIPアドレスの割り当てが完了するまでに長い待ち時間が発生する可能性があります。競合検出 (およびネットワーク事前検出) は、”リレーされる”サブネット スコープに属するIPアドレスに対しては実行されません。DHCPサーバは、インターフェースに接続されているサブネット範囲についてのみ、競合検出ICMPチェックを実行します。インターフェースごとの複数DHCPスコープの仕組み
通常、DHCPクライアントは、ブロードキャストDHCP検出メッセージを送信することで、アドレスの割り当てを開始します。ほとんどのルートはブロードキャスト パケットを転送しないので、この方法では、DHCPクライアントとサーバが同じIPネットワークまたはサブネット上に存在している必要があります。
DHCPクライアントとそれに関連付けられたDHCPサーバが同じサブネット上に存在しない場合、クライアントとサーバの間でDHCPメッセージを転送するために、ある種のサードパーティ エージェント (BOOTPリレー エージェント、IPヘルパーなど) が必要です。DHCPリレー エージェントは、その受信インターフェースのIPアドレスをgiaddrフィールドに設定した後、設定されているDHCPサーバに転送します。DHCPサーバはメッセージを受信すると、giaddrフィールドを調べて、クライアントにIPアドレスのリースを提供するために使用できるDHCPスコープかどうかを判断します。
図 25:1
1つのDHCPサーバを共有する複数のサブネット![]()
インターフェースごとの複数DHCPスコープの機能は、DHCPサーバへのアクセスを広く許可するとどうしても発生する可能性のある脆弱性を保護するための、セキュリティの拡張を提供します。「DHCPの詳細設定」ページでは、セキュリティに関する設定用に信頼できるエージェントについての新しいタブがあり、このタブでは信頼できるDHCPリレー エージェントを指定できます。DHCPサーバは、リストにないエージェントによってリレーされたメッセージをすべて破棄します。
図 25:2
信頼できるDHCPリレー エージェント![]()
DHCPサーバの設定
SonicWALLセキュリティ装置のDHCPサーバを使いたい場合は、「ネットワーク > DHCPサーバ」 ページで 「DHCPサーバを有効にする」 を選択します。
以下のDHCPサーバオプションが設定できます。
・ 各ゾーンで自動DHCPスコープ競合検出を有効にするには、「競合の検出を有効にする」 を選択します。- 現在、SonicWALLのDHCP競合検出との互換性 - この機能が有効の場合、現状 SonicWALLのDHCPサーバは、サーバ側の競合検出を実施します。 サーバが輪の競合検出の優位点は、DHCPクライアントがクライアント側の競合検出を実行しない場合でも競合を検出することにあります。 しかしながら、ネットワーク上に多数のDHCPクライアントがある場合は、サーバ側の競合検出では、完全なIPアドレス割り当てを完了するために、より長い待ち時間を要することがあります。
・ DHCPサーバが他のDHCPサーバ ネットワークをスキャンするようにするには、「DHCP サーバのネットワーク事前発見を有効にする」 を選択します。 DHCPサーバのネットワーク事前発見のパフォーマンスをカスタマイズするために、以下のオプションを編集できます。
・ DHCP サーバ競合の検出周期: DHCPサーバが他のネットワークをスキャンする頻度を設定します。 既定値は300秒です。
・ 検出する DHCP リソースの数: スキャンするDHCPネットワークの数を設定します。 既定値は10です。
・ 競合したリソースの再確認タイムアウト: 競合したリソースを再確認した後の持続時間を設定します。 既定値は1800秒です。
・ 利用可能なリソースの再確認タイムアウト: 利用可能なリソースを再確認した後の持続時間を設定します。 既定値は600秒です。補足 競合検出とネットワーク事前発見は、”リレーされた” サブネット スコープに属するIPアドレスに対しては実行されません。 DHCPサーバはインターフェースに結びついているサブネット範囲に対してのみ、競合検出のICMP確認を実行します。
オプション オブジェクト、オプション グループ、および信頼されたエージェントを設定するには、「詳細」 ボタンを選択します。 これらの機能を設定するための詳細な情報については、「DHCP サーバ オプションの詳細設定」 を参照してください。
DHCPサーバ恒久性の設定
DHCPサーバの恒久性は、DHCPリースの情報をファイアウォールに保存することにより、クライアントが再起動された場合でも、ネットワーク上の他の用途と競合するおそれのない予測可能なIPアドレスをクライアントに提供できるようにする機能です。
DHCPサーバの恒久性は、DHCPリースの情報を定期的にフラッシュ メモリに保存することによって実現されます。これにより、予測可能なIPアドレスを各ユーザに確実に割り当てることが可能となり、再起動後にIPアドレスが競合する危険を最小限に抑えられます。
DHCPサーバの恒久性は、ユーザがワークステーションを再起動しても変化しない安定した使用環境を実現します。DHCPリースの情報が保存されているため、ワークステーションの再起動後も同じIPアドレスが保持されます。DHCPサーバの恒久性は、保守やアップグレードの作業に伴ってファイアウォールが再起動される場合にも、次の点で有益です。
・ IPアドレスの一意性: リース情報はフラッシュ メモリに保存されているので、複数のユーザに同じIPアドレスが割り当てられる危険はまったくありません。
・ 使いやすさ: ユーザの接続は、フラッシュ メモリに保存されているリース情報を使用して、自動的に復元されます。DHCPサーバ恒久性を設定するには、「DHCPサーバ恒久割り当てを有効にする」チェックボックスを選択します。 オプションで、「DHCPサーバ持続監視間隔」 フィールドを変更して、DHCPサーバがDHCPリース情報を保存する頻度を変更できます。
DHCPサーバ リース範囲
「DHCPサーバ リース範囲」テーブルには、現在設定されているDHCPのIP範囲が表示されます。テーブルには以下が表示されます。
・ 「タイプ」: 「動的」または「静的」。
・ 「リース範囲」: IPアドレスの範囲 (例えば、172.16.31.2 - 172.16.31.254)。
・ 「インターフェース」: そのアドレス範囲が割り当てられるインターフェース。
・ 「詳細」: 詳細アイコンの上にマウス ポインタを置くと、リースに関する詳細情報がツール ヒントとして表示されます。
・ 「有効」: DHCP範囲を有効にするには、「有効」列のチェックボックスをオンにします。範囲を無効にする場合は、チェックボックスをオフにします。
・ 「設定」: DHCP範囲を設定するには、設定アイコンを選択します。
現在のDHCPリース
「現在のDHCPリース」テーブルには、現在のDHCPリース情報が表示されます。各バインド エントリには、バインドの「IPアドレス」、「MACアドレス」、および「タイプ」 (動的、動的BootP、または静的BootP) が表示されます。
バインドを削除すると、DHCPサーバでIPアドレスが解放されます。バインドを削除するには、エントリの横の削除アイコン
を選択します。例えば、ネットワークからホストが削除されていて、そのIPアドレスを再利用する必要がある場合は、削除アイコン
を使用します。
DHCP サーバ オプションの詳細設定
各DHCPオプションの説明は、「DHCPオプション番号」 の一覧表 (RFCで割り当てられたオプション番号順) にまとめてあります。
DHCPオプション オブジェクトの設定
DHCPオプション オブジェクトを設定するには、以下の手順を実行します。
手順 1 左側のナビゲーション パネルを使用して、「ネットワーク > DHCPサーバ」を開きます。手順 2 「DHCPサーバの設定」で、「詳細設定」ボタンを選択します。「DHCPの詳細設定」ページが表示されます。「オプション オブジェクト」タブが既定で選択されています。![]()
手順 4 「オプション名」フィールドにオプションの名前を入力します。手順 5 「オプション番号」ドロップダウン リストで、目的のDHCPオプションに対応するオプション番号を選択します。各オプションのオプション番号とオプション名については、「DHCPオプション番号」 の一覧を参照してください。手順 6 「オプション値」フィールドに複数のオプション値を入力する必要がある場合は、「オプション配列」チェックボックスをオンにします。手順 7 オプションの種類は「オプション種別」ドロップダウン メニューに表示されます。「オプション番号」で「2 (Time Offset)」を選択したときなど、該当するオプションの種類が1つしかない場合は、このドロップダウン メニューは淡色表示されます。「オプション番号」で「77 (ユーザ クラス情報)」を選択したときなど、該当するオプションの種類が複数存在する場合は、このドロップダウン メニューを使用してオプションの種類を選択できます。手順 8 オプションの値 (例えば、IPアドレスなど) を「オプション値」フィールドに入力します。「オプション配列」チェックボックスがオンの場合は、複数の値をセミコロン (;) で区切って入力することができます。手順 9 「OK」を選択します。設定したオブジェクトが「オプション オブジェクト」リストに表示されます。DHCPオプション グループの設定
DHCPオプション グループを設定するには、以下の手順を実行します。
手順 1 左側のナビゲーション パネルを使用して、「ネットワーク > DHCPサーバ」を開きます。手順 2 「DHCPサーバの設定」で、「詳細設定」ボタンを選択します。「DHCPの詳細設定」ページが表示されます。手順 3 「オプション グループ」タブを選択します。![]()
手順 5 グループの名前を「名前」フィールドに入力します。手順 6 グループに追加するオプション オブジェクトを左の列から選択して、「->」ボタンを選択します。同時に複数のオプション オブジェクトを選択するには、Ctrlキーを押しながらオプション オブジェクトを選択します。手順 7 「OK」を選択します。設定したグループが「オプション グループ」リストに表示されます。信頼されたDHCPリレー エージェント アドレス グループの設定
「既定の信頼されたリレー エージェント リスト」アドレス グループを設定するには、最初に信頼できる各リレー エージェントに対してアドレス オブジェクトを設定した後、これらのアドレス オブジェクトを「既定の信頼されたリレー エージェント リスト」アドレス グループまたはカスタム アドレス グループに追加します。
アドレス オブジェクトまたはアドレス グループの設定は、「ネットワーク > アドレス オブジェクト」ページで行います。
信頼できるリレー エージェントにアドレス オブジェクトを設定し、「既定の信頼されたリレー エージェント リスト」アドレス グループまたはカスタム アドレス グループを設定するには、次の手順を実行します。
手順 1 左側のナビゲーション パネルを使用して、「ネットワーク > アドレス オブジェクト」を開きます。手順 2 「アドレス オブジェクト」の「追加」ボタンを選択します。手順 3 「アドレス オブジェクトの追加」ウィンドウで、フィールドにDHCPリレー エージェントの適切な値を入力し、「追加」を選択します。さらにリレー エージェントを追加する必要がある場合は、手順を繰り返します。アドレス オブジェクトの設定の詳細については、「アドレス オブジェクトの作成と管理」 を参照してください。手順 4 以下のいずれかを実行します。a. 「アドレス グループ」で、リレー エージェントのアドレス オブジェクトを「既定の信頼されたリレー エージェント リスト」アドレス グループに追加するには、その行の「設定」アイコンを選択します。左側のリストで目的のアドレス オブジェクトを選択し、右矢印ボタンを選択して右側のリストに移動します。終了したら、「OK」を選択します。b. リレー エージェントのアドレス オブジェクトを新しいカスタム アドレス グループに追加するには、「アドレス グループ」の「グループの追加」を選択します。「名前」フィールドにアドレス グループのわかりやすい名前を入力した後、左側のリストで目的のアドレス オブジェクトを選択し、右矢印ボタンを選択して右側のリストに移動します。終了したら、「OK」を選択します。信頼されたDHCPリレー エージェントの有効化
「DHCPの詳細設定」ページでは、「既定の信頼されたリレー エージェント リスト」アドレス グループを使用して「信頼されたリレー エージェント リスト」オプションを有効にするか、または既存のアドレス オブジェクトを使用して別のアドレス グループを作成できます。
「信頼されたリレー エージェント リスト」オプションを有効にし、目的のアドレス グループを選択するには、次の手順を実行します。
手順 1 左側のナビゲーション パネルで、「ネットワーク > DHCPサーバ」ページに移動します。手順 2 「DHCPサーバの設定」で、「詳細設定」ボタンを選択します。手順 3 「DHCPの詳細設定」ページで、「信頼されたリレー エージェント」タブを選択します。
手順 4 「信頼されたDHCPリレー エージェント リストを有効にする」チェックボックスをオンにします。「信頼されたリレー エージェント リスト」ドロップダウン リストが使用できるようになります。ドロップダウン リストには、既存のすべてのアドレス グループと共に、「新しいアドレス オブジェクト グループを作成する」オプションが含まれます。
手順 5 「既定の信頼されたリレー エージェント リスト」アドレス グループまたは別の既存のアドレス グループを使用するには、ドロップダウン リストからそれを選択します。手順 6 このオプションのカスタム アドレス グループを作成するには、「新しいアドレス オブジェクト グループを作成する」を選択します。「アドレス オブジェクト グループの追加」ウィンドウが表示されます。以下の手順を実行します。a. 「名前」フィールドに、アドレス グループのわかりやすい名前を入力します。b. 左側のリストで目的のアドレス オブジェクトを選択し、右矢印ボタンを選択して右側のリストに移動します。c. 「OK」を選択します。「DHCPの詳細設定」ウィンドウで、「信頼されたリレー エージェント リスト」ドロップダウン リストに新しいアドレス グループが表示されます。「ネットワーク > アドレス オブジェクト」ページで新しいアドレス グループが使用できるようになり、編集したり削除したりできます。手順 7 「DHCPの詳細設定」ページで、「OK」を選択し、選択したアドレス グループで「信頼されたリレー エージェント リスト」オプションを有効にします。DHCPサーバの動的範囲の設定
SonicOS ではインターフェースごとに複数のDHCPスコープを設定できるので、DHCPスコープを設定するときにサブネット範囲がインターフェースに接続されている必要はありません。
DHCPサーバの動的IPアドレス範囲を設定するには、次の手順に従います。
手順 1 「ネットワーク > DHCPサーバ」ページで、「DHCPサーバ リース範囲」テーブルの下部にある「動的登録の追加」を選択します。「動的範囲の設定」ウィンドウが表示されます。![]()
一般設定
手順 2 この範囲を有効にする場合は、「一般」タブの「このDHCP範囲を有効にする」チェックボックスがオンになっていることを確認します。手順 3 「開始アドレス」、「終了アドレス」、「デフォルト ゲートウェイ」、および「サブネット マスク」の各フィールドに特定のインターフェースのデフォルト値を設定するには、ページの下の方にある「インターフェースの事前設定」チェックボックスをオンにして、ドロップダウン リストからインターフェースを選択します。設定されるIPアドレスは、選択したインターフェースと同じプライベート サブネットのIPアドレスです。補足 「インターフェース」メニューからインターフェースを選択するには、対象のインターフェースをあらかじめ完全に設定しておく必要があります。選択できるのは、LAN、WLAN、DMZのいずれかのゾーン タイプ、またはVLANサブインターフェースのみです。
手順 4 「開始アドレス」フィールドと「終了アドレス」フィールドに設定されているIPアドレス範囲エントリを使用するか、または独自のIPアドレス範囲を入力します。手順 5 「リース期間 (分)」フィールドに、別のIPアドレスが発行されるまでの、IPアドレスの使用時間を分単位で入力します。既定値は1440分 (24時間) です。手順 6 設定されているゲートウェイ アドレスを使用するか、ゲートウェイのIPアドレスを「デフォルト ゲートウェイ」フィールドに入力します。手順 7 設定されているサブネット マスクを使用するか、ゲートウェイのサブネット マスクを「サブネット マスク」フィールドに入力します。手順 8 ネットワークにBOOTPクライアントがある場合、「BootPクライアントによるDHCPアドレス範囲の利用を許可する」を選択します。BOOTPはBootstrap Protocolの略であり、ディスクを持たないワークステーションが自分のIPアドレス、他のTCP/IP設定情報、起動イメージ ファイルをBOOTPサーバから取得することを実現するTCP/IPプロトコルおよびサービスです。
DNS/WINS設定
手順 9 「DNS/WINS」タブを選択して、DHCPサーバ機能の設定を続けます。
手順 10 DNSサーバのドメイン名がある場合は、「ドメイン名」フィールドに入力します。手順 11 「WANゾーンと同じDNS設定にする」を選択すると、「ネットワーク > DNS」ページの設定が、DNS設定およびWINS設定に自動的に割り当てられます。このオプションは、既定では選択されています。手順 12 SonicWALLセキュリティ装置のネットワーク設定を使用しない場合は、「マニュアルでDNSサーバを指定」を選択し、「DNSサーバ1」フィールドにDNSサーバのIPアドレスを入力します。さらに2つのDNSサーバを指定できます。手順 13 ネットワーク上でWINSが実行されている場合は、「WINSサーバ1」フィールドにWINSサーバのIPアドレスを入力します。さらに別のWINSサーバも追加できます。詳細設定
手順 14 「詳細」タブを選択します。「詳細」タブでは、Ciscoコール マネージャ情報をネットワーク上のVoIPクライアントに送信するように、SonicWALL DHCPサーバを設定できます。
手順 15 「VoIPコール マネージャ」で、「コール マネージャ1」フィールドにVoIPコール マネージャのIPアドレスまたはFDQNを入力します。さらに2つのVoIPコール マネージャ アドレスを追加できます。手順 16 「ネットワーク起動設定」で、「次のサーバ」フィールドに、起動プロセスの次のステージの間にPXEクライアントが使用するPXE起動サーバ (TFTPサーバ) のIPアドレスを入力します。「ネットワーク起動設定」の下のフィールドはPre-boot Execution Environment (PXE) で使われるものであり、クライアントはネットワーク インターフェースから取得したファイルを使用して起動します。PXEクライアントは、PXE起動サーバのIPアドレスと名前および起動ファイル名を、DHCPサーバから取得します。
これらのオプションを使用するときは、「DHCP 汎用オプション」の「PXE」を選択します。
手順 17 「起動ファイル」フィールドに、PXEクライアントがPXE起動サーバからTFTP経由で取得できる起動ファイルの名前を入力します。手順 18 「サーバ名」フィールドに、PXE起動サーバ (TFTPサーバ) のDNSホスト名を入力します。手順 19 DHCP汎用オプションの設定の詳細については、「DHCPリース範囲のDHCP汎用オプションの設定」 を参照してください。手順 20 「OK」を選択してSonicWALLセキュリティ装置に設定を追加します。手順 21 「適用」を選択してSonicWALLセキュリティ装置に設定を適用します。SonicWALLセキュリティ装置のVoIPサポート機能の詳細については、「VoIPの概要」 を参照してください。
静的DHCP登録の設定
静的登録は、永続的なIP設定を要求するサーバに割り当てられるIPアドレスです。SonicOSではインターフェースごとに複数のDHCPスコープを設定できるので、DHCPスコープを設定するときにサブネット範囲がインターフェースに接続されている必要はありません。
静的登録を設定するには、以下の手順に従います。
手順 1 「ネットワーク > DHCPサーバ」ページで、「DHCPサーバ リース範囲」テーブルの下部にある「静的登録の追加」を選択します。「静的登録の設定」ウィンドウが表示されます。![]()
一般設定
手順 2 この登録を有効にする場合は、「一般」タブの「このDHCP範囲を有効にする」チェックボックスがオンになっていることを確認します。手順 3 「登録名」フィールドに、静的DNS登録の名前を入力します。手順 4 「静的IPアドレス」フィールドに、機器のIPアドレスを入力します。手順 5 「MACアドレス」フィールドに、機器のイーサネット (MAC) アドレスを入力します。手順 6 「リース期間 (分)」フィールドに、別のIPアドレスが発行されるまでの、IPアドレスの使用時間を分単位で入力します。既定値は1440分 (24時間) です。手順 7 「デフォルト ゲートウェイ」および「サブネット マスク」の各フィールドに特定のインターフェースのデフォルト値を設定するには、ページの下の方にある「インターフェースの事前設定」チェックボックスをオンにして、ドロップダウン リストからインターフェースを選択します。設定されるIPアドレスは、選択したインターフェースと同じプライベート サブネットのIPアドレスです。補足 「インターフェース」メニューからインターフェースを選択するには、対象のインターフェースをあらかじめ完全に設定しておく必要があります。選択できるのは、LAN、WLAN、DMZのいずれかのゾーン タイプ、またはVLANサブインターフェースのみです。
手順 8 設定されているゲートウェイ アドレスを使用するか、ゲートウェイのIPアドレスを「デフォルト ゲートウェイ」フィールドに入力します。手順 9 設定されているサブネット マスクを使用するか、ゲートウェイのサブネット マスクを「サブネット マスク」フィールドに入力します。DNS/WINS設定
手順 10 「DNS/WINS」タブを選択して、DHCPサーバ機能の設定を続けます。
手順 11 DNSサーバのドメイン名がある場合は、「ドメイン名」フィールドに入力します。手順 12 既定では、「WANゾーンと同じDNS設定にする」が選択されています。選択されていると、DNSサーバのIPフィールドに入力できません。手順 13 SonicWALLセキュリティ装置のネットワーク設定を使用しない場合は、「マニュアルでDNSサーバを指定」を選択し、「DNSサーバ1」フィールドにDNSサーバのIPアドレスを入力します。さらに2つのDNSサーバを指定できます。手順 14 ネットワーク上でWINSが実行されている場合は、「WINSサーバ1」フィールドにWINSサーバのIPアドレスを入力します。さらに別のWINSサーバも指定できます。詳細設定
手順 15 「詳細」タブを選択します。「詳細」タブでは、Ciscoコール マネージャ情報をネットワーク上のVoIPクライアントに送信するように、SonicWALL DHCPサーバを設定できます。
手順 16 「コール マネージャ1」フィールドに、VoIPコール マネージャのIPアドレスまたはFDQNを入力します。さらに2つのVoIPコール マネージャ アドレスを追加できます。手順 17 「ネットワーク起動設定」で、「次のサーバ」フィールドに、起動プロセスの次のステージの間にPXEクライアントが使用するPXE起動サーバ (TFTPサーバ) のIPアドレスを入力します。「ネットワーク起動設定」の下のフィールドはPre-boot Execution Environment (PXE) で使われるものであり、クライアントはネットワーク インターフェースから取得したファイルを使用して起動します。PXEクライアントは、PXE起動サーバのIPアドレスと名前および起動ファイル名を、DHCPサーバから取得します。
これらのオプションを使用するときは、「DHCP 汎用オプション」の「PXE」を選択します。
手順 18 「起動ファイル」フィールドに、PXEクライアントがPXE起動サーバからTFTP経由で取得できる起動ファイルの名前を入力します。手順 19 「サーバ名」フィールドに、PXE起動サーバ (TFTPサーバ) のDNSホスト名を入力します。手順 20 DHCP汎用オプションの設定の詳細については、「DHCPリース範囲のDHCP汎用オプションの設定」 を参照してください。手順 21 「OK」を選択してSonicWALLに設定を追加します。手順 22 「適用」を選択してSonicWALLに設定を適用します。SonicWALLセキュリティ装置のVoIPサポート機能の詳細については、「VoIPの概要」 を参照してください。
DHCPリース範囲のDHCP汎用オプションの設定
ここでは、リース範囲のDHCP汎用オプションの設定作業について説明します。
補足 DHCPリース範囲の汎用オプションを設定するには、あらかじめ静的または動的なDHCPサーバ リース範囲を作成しておく必要があります。
各DHCPオプションの説明は、「DHCPオプション番号」 の一覧表 (RFCで割り当てられたオプション番号順) にまとめてあります。
DHCPリース範囲のDHCP汎用オプションを設定するには、以下の手順を実行します。
手順 1 既存のDHCPリース範囲に変更を加える場合は、「ネットワーク > DHCPサーバ」ページの「DHCPサーバ リース範囲」テーブルを表示し、変更を加えるリース範囲のエントリが確認できたら、その設定アイコンを選択して、さらに「詳細」タブを選択します。新しいDHCPリース範囲を作成する場合は、「詳細」タブを選択します。
手順 2 「DHCP汎用オプション グループ」ドロップダウン メニューで、DHCPオプションまたはオプション グループを選択します。「ネットワーク起動設定」のフィールドをPXE用に設定する場合は、ここで「PXE」を選択します。
手順 3 このDHCPサーバ リース範囲のDHCPオプションを常に使用する場合は、「汎用オプションを常に送信」チェックボックスをオンにします。手順 4 「OK」を選択します。DHCPオプション番号
このセクションでは、RFCで定義されているDHCPオプション番号の一覧を簡単な説明とともに示します。