第1章 序章
序章
著作権情報
© 2013 SonicWALL, Inc
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著作権の法律に基づき、このマニュアルおよびこのマニュアルに記載されているソフトウェアの一部または全部を製造元の書面による同意なしに複製することは、通常のソフトウェア バックアップ コピー使用の場合を除き、禁じられています。バックアップ コピーには、元の製品に記載されたのと同じ商標登録表示および著作権表示を記載する必要があります。第三者のために作成したコピーは、営利目的であるかどうかにかかわらず、バックアップ コピーとは認められません。ただし、購入された製品については、(すべてのバックアップ コピーを含め) 第三者に販売、譲渡、あるいは貸し出すことができます。著作権法では、他の言語への翻訳または書式の変更もコピーと見なされます。
仕様および記載内容は、予告なく変更されることがあります。
限定保証
SonicWALL, Inc. は、お客様への納品日 (ただし、SonicWALLから最初に出荷されて90日を超えない範囲とする) から12ヶ月の期間にわたって、通常の使用下で製品に欠陥が生じないことを保証します。この限定保証は、製品の原エンド ユーザにのみ適用され、その権利を他に譲渡することはできません。この限定保証のもとでSonicWALLおよびその製造業者の法的責任とお客様への唯一限定的な賠償は、代替製品の出荷によって全うされるものとします。SonicWALLの判断により、代替製品は機能的に等価かそれより大きくなることがあります。また、品質的に新しいもの、あるいはやや新しいものになることもあります。この保証のもとでのSonicWALLの責任は、SonicWALLの当時最新のサポート サービス ポリシーの条項に従って欠陥製品を返却したとき生じます。
製品に異常な電気的ストレスを加えた場合、事故や誤用により製品を破損した場合、SonicWALLに正式の許可を受けずに製品に変更を加えた場合、この保証は適用されません。
保証に関する免責条項。この保証で指定されている行為、明示的または暗黙的に示したすべての条件、表現、保証 (暗黙的保証や販売条件を無制限に含む) を例外として、特定の目的、法遵守、十分な品質、または取引、法律、利用、商習慣による要件を満たすための行為は、この条項によって該当する法律で最大限許容される程度に除外されます。暗黙の保証を超えない範囲で、保証は当該保証期間の範囲に限定されます。関係国の法律や管轄裁判所が暗黙の保証への制限を認めていない場合、上記の制限が適用されないこともあります。この保証は特定の法的権利を与えるものであって、管轄裁判所によってはそれ以外の権利が与えられることもあります。この権利放棄・免責条項は上記に明示された保証がその本来の目的を果たせない場合にも適用されるものとします。責任に関する免責条項。SonicWALLでは、上記の有限保証に記載されているとおり、交換用製品の発送についてのみ責任を負います。SonicWALLおよびその製造業者は、本製品を使用したため、または使用できなかったために生じた損失、業務の中断、情報の消失、あるいはそれによって直接または間接に生じた偶発的、懲罰的損害について、SonicWALLまたはその製造業者が損害の可能性を忠告したかどうかに関係なく、本製品の使用または不使用によって生じる一切の法的責任を免れるものとします。SonicWALLおよびその製造業者は、いかなる場合にもお客様に対して、契約上の不法行為や、お客様が支払った価格を超える責任を負わないものとします。以上の制限は、上記の保証書がその本来の目的を果たせない場合にも適用されるものとします。関係国の法律や管轄裁判所が間接または偶発の損害に対する制限・免責を認めていない場合、上記の制限が適用されないこともあります。このガイドについて
『SonicOS 5.8.1 管理者ガイド』では、 SonicWALLセキュリティ装置のSonicOS 5.8.1を正常に起動、設定、管理するために必要な情報を提供します。
補足 本マニュアルの最新版、およびその他のSonicWALL製品とサービスのマニュア ルについては、〈http://www.sonicwall.com/services/documentation.html〉 を参照してください。
このガイドの構成
『SonicOS 5.8.1 管理者ガイド』は、SonicWALLウェブ管理インターフェースの構造に従い、以下の部で構成されています。各部では、個々の章がSonicWALLセキュリティ装置の管理インターフェース レイアウトに対応しています。
第1部 はじめに
ここでは、新しいSonicWALL SonicOS の機能概要、このガイドの表記規則、サポート情報、およびSonicWALLセキュリティ装置の管理インターフェースの概要について説明します。
第2部 ダッシュボード
SonicWALL 可視化ダッシュボードは、効果的なリアルタイム データ フローのチャート、カスタマイズ可能なルール、および柔軟なインターフェース設定を提供することで、管理者にネットワークをリアルタイムで視覚的に監視する効果的で効率的なインターフェースを提供します。 以下のツールがダッシュボードの部に含まれます。
・ リアルタイム監視
・ アプリケーション フロー ダッシュ
・ アプリケーション フロー監視
・ 脅威報告
・ ユーザ監視
・ 帯域幅管理監視
・ 接続監視
・ パケット監視
・ ログ監視第3部 システム
ここでは、システム状況情報の管理、SonicWALLセキュリティ装置の登録、SonicWALLセキュリティ サービスライセンスのアクティブ化と管理、SonicWALLセキュリティ装置のローカル管理オプションとリモート管理オプションの設定、ファームウェア バージョンとプリファレンスの管理、およびトラブルシューティング用の付属診断ツールの使用について説明します。
第4部 ネットワーク
ここでは、ネットワーク環境に合わせたSonicWALLセキュリティ装置の設定について説明します。SonicWALL管理インターフェースの「ネットワーク」セクションには、以下の項目が含まれています。
・ インターフェース - 接続するための論理インターフェースを設定します。
・ WANフェイルオーバーと負荷分散の設定 - ユーザ定義インターフェースの1つをバックアップWANポートとしてバックアップまたは負荷分散に使用するよう設定します。
・ ゾーン - ネットワークにセキュリティ ゾーンを設定します。
・ DNS - 名前解決のためのDNSサーバを設定します。
・ アドレス オブジェクト - ホスト、ネットワーク、およびアドレス範囲のオブジェクトを設定します。
・ ルーティング - インターフェースでルート テーブル、ARPキャッシュを参照し、静的ルートと動的ルートを設定します。
・ NATポリシー - 1対1のNAT、多対1のNAT、多対多のNAT、1対多のNATを含むNATポリシーを作成します。
・ ARP - ARP設定の参照、ARPキャッシュのクリア、およびARPキャッシュ時間の設定を行います。
・ DHCPサーバ - LANまたはDMZゾーンのコンピュータに動的にIPアドレスを割り当てるため、SonicWALLをネットワークのDHCPサーバとして設定します。
・ IPヘルパー - SonicWALLが、SonicWALLのインターフェース上で受信したDHCP要求を要求元クライアントのために中央のサーバに転送するように設定します。
・ ウェブ プロキシ - SonicWALLが、すべてのウェブプロキシ要求をネットワーク プロキシ サーバに自動的に転送するよう設定します。
・ 動的DNS - 動的DNSサービス プロバイダにSonicWALLのWAN IPアドレスを動的に登録するよう設定します。第5部 3G/4G/アナログ モデム
ここでは、3G (第3世代) 無線機能をサポートするSonicWALL 装置で3G/4G無線WANインターフェースを設定する方法について説明します。この設定によって、SonicWALL装置に3G/4Gカードが挿入された場合に3G/4Gセルラー ネットワークを介したデータ接続を利用できるようになります。この機能では、アナログ モデム タイプのデバイスが装置に接続された場合に、アナログ モデム接続を処理することもできます。
第6部 無線
ここでは、SonicWALLワイヤレス セキュリティ装置の内蔵802.11アンテナの設定について説明します。
第7部 SonicPoint
ここでは、SonicWALL SonicPointをSonicWALL分散無線 ソリューションの一部として使用、管理するように、SonicWALLセキュリティ装置を設定する方法について説明します。
第8部 ファイアウォール
ここでは、アクセス ルールとアプリケーション ファイアウォールについて説明します。アプリケーション ファイアウォールとは、ユーザ、電子メール ユーザ、スケジュール、およびIPサブネットの各レベルのネットワーク トラフィックをきめ細かく制御できるようにするアプリケーション固有のポリシーのセットです。このアプリケーション層のアクセス制御機能の主な役割は、ウェブ ブラウジング、ファイル転送、電子メール、および電子メール添付ファイルを規制することです。
第9部 ファイアウォール設定
ここでは、SonicWALLセキュリティ装置がファイアウォールを通過するトラフィックをどのように扱うかを管理するツールについて説明します。
第10部 DPI-SSL
ここでは、暗号化されたHTTPSトラフィックおよびその他のSSLベースのトラフィックの検査を可能にするための、精密パケット検査セキュア ソケット レイヤ (DPI-SSL) 機能について説明します。 クライアントDPI-SSLは、SonicWALLセキュリティ装置のLAN上のクライアントがWAN上にあるコンテンツにアクセスする際のHTTPSトラフィックを検査するために使われます。 サーバDPI-SSLは、リモート クライアントがSonicWALLセキュリティ装置のLAN上にあるコンテンツにアクセスするために、WAN経由で接続する際のHTTPSトラフィックを検査するために使われます。
第11部 VoIP
ここでは、SonicWALLセキュリティ装置に、H.323またはSIP Voice over IP (VoIP)接続をサポートさせるための設定手順について説明します。
第12部 アンチスパム
ここでは、アンチスパム機能の設定手順について説明します。この手順により、既存のSonicWALL UTM装置にアンチスパムおよびアンチフィッシング機能をすばやく、効率的かつ効果的に追加できます。この機能では、SonicWALL Email Securityのスパム フィルタ機能を利用して、組織からユーザに配信されるジャンク電子 メールの量を削減します。
第13部 VPN
ここでは、SonicWALLセキュリティ装置上で、SonicWALLグローバルVPNクライアントをサポートするVPNポリシーの作成方法、およびSonicWALLセキュリティ装置が稼働しているオフィスを接続するサイト間VPNポリシーの作成方法について説明します。
第14部 SSL VPN
ここでは、SonicWALLセキュリティ装置におけるSSL VPN機能の設定方法を説明します。SonicWALLのSSN VPN機能では、NetExtenderクライアントを使用して、ローカル ネットワーク上のリソースに対して安全でシームレスなリモート アクセスを行うことができます。
第15部 仮想アシスト
ここでは、ユーザが顧客の技術的な問題を顧客のオンサイトに出向くことなくサポート可能にする、仮想アシスト機能について説明します。 この機能は、サポート ニーズにどのように答えられるか柔軟性を与えることで、サポート担当者に大幅な時間短縮をもたらします。 ユーザは、顧客がサポートを受けるために ”待ち行列” に入ることを許可または招待して、それから、リモートから顧客のコンピュータの制御を取得して技術的問題の診断と改善をすることで、実質的にそれぞれの顧客をアシストできます。
第16部 ユーザ管理
ここでは、ユーザ レベル認証のSonicWALLセキュリティ装置の設定方法、および管理対象SonicPointのゲスト サービスの設定方法について説明します。
第17部 高可用性
ここでは、SonicWALLセキュリティ装置でネットワーク接続が失われた場合に、有効な接続がすべて別のSonicWALLセキュリティ装置で再開されるように設定し、高可用性を実現する方法について説明します。
第18部 セキュリティ サービス
ここでは、利用可能なSonicWALLセキュリティ サービスの概要、および無料トライアルを含めたサービスの有効化方法について説明します。これらの購読ベースのサービスには、SonicWALLゲートウェイ アンチウィルス、SonicWALL侵入防御サービス、SonicWALLコンテンツ フィルタ サービス、SonicWALLクライアント アンチウィルスなどのサービスが含まれます。
第19部 WAN高速化
ここでは、SonicWALL WXAシリーズ装置を用いたWAN高速化の概要、基本および上級配備シナリオ、そして設定および確認の例について説明します。この章は、状況、TCP 高速化、システム、ログとWAN高速化の設定が含まれます。
第20部 アプリケーション フロー
ここでは、SonicWALL ネットワーク セキュリティ装置のフロー報告統計および、アプリケーション フローとリアルタイム データをローカル コレクターまたは外部アプリケーション フロー サーバに送信するために構成可能な設定の管理について説明します。SonicOS アプリケーション フローは、NetFlow バージョン 5、NetFlow バージョン 9、IPFIX、および拡張を含む IPFIX といった外部アプリケーション フロー報告形式をサポートします。
第21部 ログ
ここでは、SonicWALLセキュリティ装置の拡張されたログ、警告、レポート機能の管理について説明します。SonicWALLセキュリティ装置のログ機能は、セキュリティとネットワーク アクティビティを監視するための広範囲なログ種別を提供します。
第22部 ウィザード
ここでは、SonicWALL構成ウィザードを使用して、SonicWALLセキュリティ装置を設定する手順を説明します。SonicOS には、次のSonicWALL構成ウィザードがあります。
・ 「セットアップ ウィザード」は、インターネット接続のためのネットワーク設定手順を1段階ごとに案内します。静的IP、DHCP、PPPoE、PPTPの4つのタイプの ネットワーク接続が利用可能です。
・ 「公開サーバ ウィザード」は、メール サーバ、ウェブ サーバなどのサーバをネットワークに追加するための設定手順を1段階ごとに案内します。ウィザードは、サーバへのアクセスとセキュリティに必要な多くの設定を自動化します。
・ 「VPNウィザード」は、GroupVPNとサイト間VPNの設定手順を1段階ごとに案内します。
・ 「アプリケーション ファイアウォール ウィザード」は、アプリケーション オブジェクト、動作、電子メール ユーザ オブジェクト、およびポリシーの設定手順を1段階ごとに案内します。第23部 付録
ここでは、SonicWALLセキュリティ装置をCLIコマンドを使って設定する方法を説明する、コマンドライン インターフェース (CLI) ガイドを提供します。
表記上の規約
このガイドの表記上の規約は以下のとおりです。
このマニュアルで使われているアイコン
注意を喚起するために以下の記号を使用しています。
警告 ファイアウォールのパフォーマンスやセキュリティ、SonicWALLの潜在的な問題に関係する重要な情報
ヒント SonicWALLのセキュリティ機能および構成に関する便利な情報です。
補足 特に注意が必要な機能に関する重要情報
SonicWALLテクニカル サポート
テクニカル サポートに関して疑問がある方は、SonicWALLのサイト
〈http://www.sonicwall.com/us/Support.html〉 を参照してください。ウェブベースの資料で技術的な問題を解決できない場合は、SonicWALLテクニカル サポートにご連絡ください。SonicWALLテクニカル サポートの連絡先電話番号は次のとおりです。北米電話サポート
米国/カナダ: +1 888.793.2830 または +1 408.837.4317国際電話サポート
オーストラリア:+ 1800.35.1642オーストリア:+43(0)820.400.105EMEA:+31(0)411.617.810フランス:+44 193.257.3927ドイツ:+44 193.257.3910香港:+1 800.93.0997インド:000.800.100.3395イタリア:+44 193.257.3928日本:0120-569122(国内専用フリーダイアル)ニュージーランド:+ 800.446489シンガポール:+ 800.110.1441スペイン:+44 193.257.3921スイス:+44 193.257.3929英国:+44 193.257.3929SonicWALL製品に関するその他の情報
SonicWALLの製品とサービスについては、SonicWALL販売代理店またはゴールドパートナー 〈http://www.sonicwall.com/japan/corporate_info/distributors.html〉 までお問合せください。