BGP 設定の確認

トピック:

BGP ルートの表示

次の図は、SonicWALL セキュリティ装置で BGP が 2 つの異なる AS 上の 2 つのルータに接続するように設定されている、基本的な BGP トポロジを示したものです。

図 75. BGP トポロジ

このネットワークの FIB 内のルートは、SonicOS GUI でも、CLI を使用することによっても表示できます。

トピック:
GUI での FIB ルートの表示

BGP 設定の要約は、「ネットワーク > ルーティング」ページの上部にある「ルーティング モード」プルダウン メニューの横の「BGP 状況」ボタンを選択することによって、SonicOS GUI で表示できます。「BGP 状況」ウィンドウには、show ip bgp summary コマンドと show ip bgp neighbor コマンドの出力が表示されます。

FIB 内の BGP ルートも、SonicOS GUI で「ネットワーク > ルーティング」ページの「ルーティング ポリシー」テーブルに表示されます。

CLI での FIB ルートの表示

FIB ルートを CLI で表示するには、以下のコマンドを実行します。

SonicWALL> configure
(config[SonicWALL])> route ars-nsm
 
ZebOS version 7.7.0 IPIRouter 7/2009
ARS NSM>show ip route
Codes:K - kernel, C - connected, S - static, R - RIP, B - BGP
O - OSPF, IA - OSPF inter area
N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2
i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, ia - IS-IS inter area
* - candidate default
 
B 7.6.7.0/24 [20/0] via 10.50.165.228, X1, 05:08:31
B 199.199.0/16 [20/0] via 10.50.165.237, X1, 05:08:31
C 10.50.165.192/26 is directly connected, X1
C 127.0.0.0/8 is directly connected, lo0
C 12.34.5.0/24 is directly connected, X0
CLI での RIB ルートの表示

RIB ルートを CLI で表示するには、show ip bgp コマンドを入力します。

ARS BGP>show ip bgp
BGP table version is 98, local router ID is 10.50.165.233
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal, l - labeled
S Stale
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ?- incomplete
Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path
*> 7.6.7.0/24 10.50.165.228 0 0 7675 i
*> 12.34.5.0/24 0.0.0.0 100 32768 i
*> 199.199.0.0/16 10.50.165.228 0 0 7675 9999 i
Total number of prefixes 3

BGP ログ採取の設定

SonicWALL BGP は、BGP トラフィックに関連するログ イベントを表示するための包括的なデバッグ コマンドを提供しています。BGP ログ採取は、CLI で以下のキーワードを付けて debug bgp コマンドを使用することで設定できます。

 

表 179. BGP デバッグ キーワード

BGP デバッグ キーワード

説明

all

すべての BGP デバッグを有効にします。

dampening

BGP ダンプニングのデバッグを有効にします。

events

BGP イベントのデバッグを有効にします。

filters

BGP フィルタのデバッグを有効にします。

fsm

BGP 状態遷移 (FSM) のデバッグを有効にします。

keepalives

BGP キープアライブのデバッグを有効にします。

nht

NHT メッセージのデバッグを有効にします。

nsm

NSM メッセージのデバッグを有効にします。

updates

受信/送信 BGP 更新のデバッグを有効にします。

BGP デバッグを無効にするには、コマンドの前に "no" と入力します。例えば、イベントのデバッグを無効にするには、no debug events コマンドを入力します。

SonicOS GUI の「ログ > 表示」ページには、BGP ログ メッセージも表示できます。BGP メッセージは、ログ メッセージの「高度なルーティング」種別の一部として表示されます。

上のメッセージは、更新の受信元であるルータが装置に直接接続されていなかったため、送信 RIB に対する更新が拒否されたことを示しています。

直接接続されていない BGP ピアを許可するには、neighbor コマンドで ebgp-multihop キーワードを使用します。以下に例を示します。

neighbor 10.50.165.228 ebgp-multihop