WAN 高速化サービスにより、ネットワーク管理者は、伝送制御プロトコル (TCP)、Windows ファイル共有 (WFS)、およびウェブ キャッシュを使用して中央サイトとブランチ サイト間の WAN トラフィックを高速化できます。Dell SonicWALL WXA シリーズ装置は、Dell SonicWALL NSA/TZ シリーズ装置と共に配備されます。この種類の配備では、NSA/TZ シリーズ装置は攻撃防御といった動的なセキュリティ サービス、仮想プライベート ネットワーク (VPN)、ルーティング、およびウェブ コンテンツ フィルタを提供します。WAN 高速化サービスで、アプリケーションのパフォーマンスを高めることができます。
この章では、以下の WAN 高速化管理インターエース ページの簡単な概要を紹介します。
WAN 高速化サービスの詳細と設定手順については、『Dell SonicWALL WXA User’s Guide』を参照してください。
「状況」ページには、お使いの Dell SonicWALL WXA シリーズ装置のシステム情報、TCP 高速化、WFS 高速化、およびウェブ キャッシュに関するダッシュボード ビューが表示されます。
「TCP 高速化」ページには、TCP 高速化サービスを設定および監視するためのオプションがあります。
TCP 高速化サービスは、圧縮を利用して WAN 経由で搬送されるデータの量を減らすプロセスで、中央サイトとブランチ サイト間での選択されたトラフィックの搬送を高速化します。選択されたトラフィックは、データ ブロックとして Dell SonicWALL WXA シリーズ装置の共有データベースに保存され、参照インデックスでタグ付けされます。これにより、WXA シリーズ装置は、実際のデータの代わりに (サイズがデータより小さい) 参照インデックスのみを WAN 経由で送信することができます。
「WFS 高速化」ページには、WFS 高速化サービスを設定および監視するためのオプションがあります。
WFS 高速化サービスは、署名なし SMB または署名あり SMB あるいはその両方を使用するように設定できます。署名なし SMB は、トラフィック署名を必要としないネットワークに使用します。署名あり SMB は、セキュリティ上の理由からトラフィック署名を必要とするネットワークに使用し、WFS 高速化サービスに 2 つの設定モード、「基本」と「詳細」を提供します。「基本」設定モードには、WFS 高速化機能を素早く簡単に配備するための基本的な WFS 高速化設定オプションがあります。「詳細」設定モードには、ドメインの詳細とファイル共有に関する詳細な WFS 高速化設定オプションがあります。
「ウェブ キャッシュ」ページには、ウェブ キャッシュ サービスを設定および監視するためのオプションがあります。
ウェブ キャッシュ機能は、頻繁および直近に要求されてネットワークを通過したウェブ ページのコピーを保存します。したがって、そのようなウェブ ページは、ユーザから要求されるとインターネットからではなくローカル ウェブ キャッシュから取得されるので、帯域幅や応答時間を節約できます。「最小限」、「中程度」、「アグレッシブ」のキャッシング ストラテジを選択でき、それぞれウェブ キャッシュに保存するオブジェクトやその保存期間が異なります。
「システム」ページには、「システム状況」、「インターフェース状況」、「管理」、「設定」、および「ファームウェア」のタブを監視および設定するためのオプションがあります。
「ログ」ページには、Dell SonicEALL WXA シリーズ装置のログ イベント メッセージの詳細なリストが表示されます。