第86章 ウィザードを使用した公開サーバの設定


ウィザード > 公開サーバ ウィザード

1. ウィザードを起動します。ナビゲータで、「
ウィザード」を選択します。
2. 「
公開サーバ ウィザード」を選択し、「次へ」を選択します。
3. 「
サーバ タイプ」リストでサーバのタイプを選択します。選択するタイプによって、使用できるサービスが変わります。このサーバ上で有効にするサービスに対応するチェック ボックスをオンにします。「次へ」を選択します。
4. サーバの名前を入力します。
5. サーバのプライベートIPアドレスを入力します。このサーバを配置するゾーンに割り当てられているアドレスの範囲内で、IPアドレスを指定します。サーバはそのIPアドレスが属するゾーンに自動的に割り当てられます。
6. 「
次へ」を選択します。
7. サーバのパブリックIPアドレスを入力します。既定値はWANのパブリックIPアドレスです。別のIPを入力すると、そのIPアドレスに対応するアドレス オブジェクトが作成され、WANゾーンにバインドされます。
8. 「
次へ」を選択します。
9. 「概要」ページに、ウィザードで実行したすべての設定の概要が表示されます。以下の内容が表示されます。

・ サーバ用アドレス オブジェクト - ウィザードによって新規サーバ用のアドレス オブジェクトが作成されます。この例で追加したサーバのIPアドレスは、DMZに割り当てられているIPアドレスの範囲内にあるので、アドレス オブジェクトはDMZゾーンにバインドされます。オブジェクトには、サーバに指定した名前に“_private”を追加した名前が付けられます。別のゾーンの範囲内にあるIPを指定した場合、アドレス オブジェクトはそのゾーンにバインドされます。設定したどのゾーンの範囲にも属さないIPアドレスを指定すると、アドレス オブジェクトはLANゾーンにバインドされます。
この例のサーバでは、「
サーバ パブリックIPアドレス」に既定のWAN IPアドレスを使用しているので、新規サーバとWANの間のポリシーを作成するときに、既存のWANアドレス オブジェクトが使われます。別のアドレスを指定した場合は、そのアドレスに対応するオブジェクトが作成されてWANゾーンにバインドされます。新しいアドレス オブジェクトには、サーバに指定した名前に“_public”を追加した名前が付けられます。

・ サーバ用サービス グループ オブジェクト - ウィザードによって、新規サーバで使用するサービス用のサービス グループ オブジェクトが作成されます。この例のサーバはウェブ サーバなので、サービス グループにHTTPとHTTPSが含まれています。これにより、このサーバ用のアクセス ポリシーを作成または編集するときの参照先となる便利なグループが作成されます。

・ サーバ用NATポリシー - ウィザードによってNATポリシーが作成されます。NATポリシーでは、新規サービス グループ内のいずれかのサービスを使ったWANアドレス宛てのすべての着信パケットの送信先アドレスが、新規サーバのアドレスに変換されます。したがって、この例では、サービス タイプがHTTPSのパケットがWANインターフェース (10.0.93.43) 宛てに着信した場合、NATポリシーによってアドレスが172.22.2.44に変換されます。
ウィザードによってループバックNATポリシーも作成されます。ループバックNATポリシーでは、内部ネットワークからWAN IPアドレス宛てのHTTPおよびHTTPSのトラフィックがメール サーバのアドレスに変換されます。

・ サーバ用アクセス ルール - ウィザードによって、WANゾーンからDMZへのすべてのメール トラフィック サービスのトラフィックを許可するアクセス ポリシーが作成されます。
10. 「公開サーバの設定概要」ページで「
適用」を選択すると、ウィザードが完了して、設定値がSonicWALLに適用されます。
ヒント 内部および外部から新規サーバにアクセスするための新しいIPアドレスが、「完了しました」ウィンドウの「URL」フィールドに表示されます。
11. 「
閉じる」を選択してウィザードを閉じます。