第36章 無線の詳細設定
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SonicWALLワイヤレス セキュリティ装置の詳細設定を行うには、SonicWALLにログインし、「無線」を選択してから「詳細」を選択します。「無線 > 詳細」ページは、SonicWALLがアクセス ポイントとして動作している場合に限り使用できます。
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ビーコンとSSIDの設定
1. 「ビーコンにSSIDを載せない」を選択します。SSID名のブロードキャストを抑止し、プローブ要求への応答を無効にします。このオプションをオンにすると、不正な無線クライアントからは無線SSIDを確認できなくなります。2. 「ビーコン間隔」に値をミリ秒単位で入力します。間隔を短くすると、ビーコン フレームによって無線ネットワークの接続が通知される頻度が高まるため、パッシブ スキャンの信頼性と速度が向上します。補足 既定のWLAN SSIDに関して、ADTRAN NetVanta装置上で SonicOS を実行している場合は引き続き「adtran」の既定無線SSIDを使用します。SonicWALLモデルは既定の無線SSID「sonicwall」を使用します。
無線の詳細設定
以下のとおり、その他の詳細設定を行うことができます。
手順 1 「Short-Slot-Timeを有効にする」: 「Short-Slot-Timeを有効にする」を選択すると、802.11gトラフィックだけを予定している場合にパフォーマンスが向上します。802.11bはShort-Slot-Timeに対応していません。手順 2 「受信に使用するアンテナ」の設定で、ワイヤレス セキュリティ装置でデータの送受信に使用するアンテナを指定できます。手順 3 「電波出力」メニューから「最大出力」を選択すると、強度の最も高い信号をWLAN上に送信します。例えば、ある建物から別の建物に信号を送信する場合には、「最大出力」を選択します。建物内部のオフィス間で送信する場合は、「1/2 出力 (-3 dB)」をお勧めします。さらに近い距離での通信の場合は、「1/4 出力 (-6 dB)」または「1/8 出力 (-9 dB)」をお勧めします。手順 4 「プリアンブル長」メニューから「短」または「長」を選択します。無線ネットワーク上で効率性とスループットを向上させるため、「短」をお勧めします。手順 5 「断片化のしきい値 (バイト)」は、既定では2346です。値を大きくすると、配信時のフレームのオーバヘッドは軽減されますが、喪失または破損したフレームの破棄と再転送が必要になります。手順 6 「RTSしきい値 (バイト)」は、既定では2346です。ネットワークのスループットが小さく、多数のフレームの再転送が発生した場合は、RTSしきい値を小さくしてRTSのクリアを有効にします。手順 7 「DTIM間隔」の既定値は1です。DTIM間隔の値を大きくすることで、より効果的に電力を節約することができます。手順 8 「参加タイムアウト (秒)」の既定値は300秒で、設定可能な範囲は60~36000秒です。ネットワークが非常にビジーな状態にある場合は、「参加タイムアウト (秒)」フィールドの秒数を増やし、タイムアウトの時間を延ばすことができます。手順 9 「クライアント最大参加数」を設定し、無線で同時接続できるステーションの数を制限します。既定値は128です。手順 10 「転送速度」: データが送受信される速度を選択します。「最良」では、電磁波妨害やその他の要因を考慮したうえで、その地域で利用できる最適な速度が自動的に選択されます。または、手動で転送速度を選択することもできます。手順 11 「保護モード」: 重複する2つのSonicPointが実装されている場合は、保護モードによって競合を軽減できます。ただし、パフォーマンスが低下する可能性があります。SonicPointが競合した場合にのみ機能する「自動」が最適な設定です。手順 12 「保護速度」: 保護が有効な場合は、転送速度は保護速度によって決まります。速度を最低に設定すると保護の程度が最も高くなりますが、データの転送速度は最も遅くなります。「1 Mbps」、「2 Mbps」、「5 Mbps」、「11 Mbps」の中から選択してください。手順 13 「保護タイプ」: 無線接続を確立するために使用されるハンドシェークのタイプを次から選択できます。「CTSのみ」または「RTSとCTS」。802.11bトラフィックは、CTSにのみ対応しています。手順 14 ページの右上角にある「適用」を選択して、変更をセキュリティ装置に適用します。「既定の設定への復元」を選択して、無線設定を既定の設定に戻します。
構成可能なアンテナのダイバーシティ
デュアル アンテナのSonicWALLワイヤレス セキュリティ装置には、ダイバーシティ モードで動作する2本の5 dBiアンテナが採用されています。既定のダイバーシティ モードでは、一方のアンテナが送信アンテナとして機能します。また、両方とも受信アンテナとして機能することができます。ワイヤレス セキュリティ装置の両方のアンテナで無線信号を受信すると、その信号の強度と整合性が評価されます。そして受信状態の最も良い信号が使用されます。稼動中は2つのアンテナ間でこの選択処理が常時行われているため、常に最適な信号が提供されます。外部のアンテナ (高利得単方向アンテナ) を使用できるようにするために、アンテナのダイバーシティは無効にできます。
SonicWALL NSA 220 Wirelessおよび250M Wirelessセキュリティ装置には3本のアンテナが採用されています。 アンテナ ダイバーシティは既定で「自動切換」に設定されていて、これらの装置に対してはこの設定のみ利用可能です。
「使用するアンテナ」の設定で、ワイヤレス セキュリティ装置でデータの送受信に使用するアンテナを指定できます。次のいずれかを選択できます。
・ 「自動切替」: このオプションは既定の設定です。「自動切換」を選択すると、強度が最も高く、劣化していない信号を受信したアンテナがワイヤレス セキュリティ装置によって自動的に選択されます。通常は、「自動切換」が最適な設定です。
・ 「1」:「1」を選択すると、ワイヤレス セキュリティ装置によってアンテナ1だけが使用されます。アンテナ1は、装置の背面に向かって左側の、コンソール ポートに最も近い場所に位置します。アンテナ1だけを使用しているときは、アンテナ2の接続を切断することができます。
・ 「2」:「2」を選択すると、ワイヤレス セキュリティ装置によってアンテナ2だけが使用されます。アンテナ2は、装置の背面に向かって右側の、電源に最も近い場所に位置します。アンテナ2だけを使用しているときは、アンテナ1の接続を切断することができます。