第85章 SonicWALL装置での
インターネット接続の設定
ウィザード > セットアップ ウィザード
SonicWALLに初めてログインすると、セットアップ ウィザードが自動的に起動します。任意の時点で管理インターフェースからセットアップ ウィザードを起動するには、右上隅にある「ウィザード」ボタンをクリックし、「セットアップ ウィザード」を選択します。
ヒント SonicWALL管理インターフェースの「ネットワーク > 設定」ページでも、すべてのWAN設定とネットワーク設定を行うことができます。
セットアップ ウィザードの使用
セットアップ ウィザードを使用すると、次の設定を行うことができます。
・ WANネットワーク モードとWANネットワーク設定
・ 3G/4Gまたはアナログ モデム設定 (SonicWALL TZシリーズ)
・ LANネットワーク設定
・ 無線LANネットワーク設定 (ワイヤレス機器)NATが有効な静的IPアドレスの設定
NATを使用してSonicWALLをセットアップすると、LAN上の必ずしもすべてのコンピュータでパブリックIPアドレスを必要としなくて済みます。このため、インターネットのIPv4アドレス プールのIPアドレスを節約できます。また、NATを使用することで、ネットワークのアドレス指定方式がユーザの目に触れません。ネットワーク上のすべてのコンピュータに対応できるだけの個別のIPアドレスが用意されていない場合は、NATを使用してネットワークを設定できます。
基本的に、NATは、あるネットワーク内のIPアドレスを別のネットワークのIPアドレスに変換します。ファイアウォールのパケット フィルタの一種として、SonicWALLを通過するパケットの内部 (LAN) IPアドレスを、固定プール アドレスの“擬似”アドレスに置換することによって、ハッカーによる外部侵入からネットワークを保護します。LAN上のコンピュータの実際のIPアドレスが、外部から隠された状態になります。
このセクションでは、SonicWALL装置のNATモードを設定する方法について説明します。ISPから単一のIPアドレスを割り当てられている場合は、以下の手順に従います。
ヒント WAN IPアドレス、サブネット マスク、およびDNS設定を含むネットワーク情報を用意しておいてください。この情報は、ISPより取得します。
セットアップ ウィザードの開始
1. SonicOS管理インターフェースの右上隅にある「ウィザード」ボタンを選択します。2. 「ようこそ」画面で「セットアップ ウィザード」を選択し、「次へ」を選択します。配備シナリオの選択
3. SonicWALL TZシリーズ (有線または無線) 装置で、ネットワークに適切な配備シナリオを選択し、「次へ」を選択します。
・ オフィス ゲートウェイ - 有線ユーザと無線ユーザに、セキュリティで保護されたアクセスを提供します。
・ セキュアまたはオープン アクセス ポイント - 既存の有線ネットワークに、保護された無線アクセスを追加します。このモードを選択すると、ウィザードはLANインターフェースを設定する手順を省略します。パスワードの変更
4. パスワードを設定するには、「新しいパスワード」フィールドと「確認」フィールドに新しいパスワードを入力します。「次へ」を選択します。ヒント 他のユーザが簡単に推測できないようなパスワードを選択することが、非常に重要です。
タイム ゾーンの変更
5. 「タイム ゾーン」メニューから適切なタイム ゾーンを選択します。インターネット上のネットワーク タイム サーバによって、SonicWALLの内部クロックが自動的に設定されます。「次へ」を選択します。3G/4G モデムの設定
6. セルラー ネットワークを介した無線WAN接続用の3G/4G機器、またはダイアルアップWAN接続用のアナログ モデム機器をサポートしているSonicWALL TZシリーズを設定する場合は、機器のタイプを選択します。
7. セルラー ネットワークを介した無線WAN接続用の3G/4GデバイスをサポートしているSonicWALL TZシリーズ装置を設定する場合は、3G/4G機器をどのように使用するかを選択します。次のいずれかを選択します。
・ はい - 3G/4GをWANイーサネット接続のバックアップとして使用します。
・ はい - 私のインターネット接続手段は3G/4Gのみです。8. 「
・ いいえ - 今は3G/4Gを使用しません。次へ」を選択します。9. 3G/4Gの使用を選択した場合は、3G/4G機器の国、サービス プロバイダ、およびプラン タイプの情報を入力します。
10. 「次へ」を選択します。モデムの設定
11. ダイアルアップWAN接続用のアナログ モデム機器をサポートしているSonicWALL TZシリーズ装置を設定する場合は、そのモデムをどのように使用するかを選択します。以下の用途を選択できます。
・ WANのバックアップ。
・ プライマリ インターネット接続。注: モデムをプライマリ接続として使用することを選択すると、セットアップ ウィザードでWANインターフェースの設定を求められることはありません。12. 「
・ モデムを使用しない。次へ」を選択します。13. モデムの使用を選択した場合は、ダイアルアップ接続情報を入力します。![]()
・ 固有のIP - ISPが特定のIPアドレスまたはアドレス グループを割り当てている場合に選択します。
・ DHCP - ISPが動的なIPアドレスを自動的に割り当てている場合に選択します。
・ PPPoE - ISPがクライアント ソフトウェア、ユーザ名、およびパスワードを提供している場合に選択します。16. 次のいずれかのオプションを選択して、対応するセクションに進みます。
・ PPTP - ISPがサーバIPアドレス、ユーザ名、およびパスワードを提供している場合に選択します。
17. 「SonicWALL WAN IPアドレス」に、ISPから提供されたパブリックIPアドレスを入力し、残りの「WANサブネット マスク」、「ゲートウェイ (ルータ) アドレス」、「DNSサーバ アドレス」の各フィールドに必要な値を入力します。. 「次へ」を選択します。18.「LAN設定」 に進んでください。WANネットワーク モード: DHCPクライアントでのNAT
DHCPは、特定の期間、DHCPサーバからIPアドレスを取得できるネットワーク モードです。この期間がリースと呼ばれるものであり、通常は数日後にDHCPサーバによって更新されます。リースが期限切れに近づくと、クライアントはサーバにアクセスして、リースを再取得します。ケーブルまたはDSLモデム ユーザにとって、これは一般的なネットワーク設定です。ISPから特定のIPアドレスは割り当てられません。
19. セットアップ ウィザードに、SonicWALLのDHCPクライアントはSonicWALLからの動的なIPアドレス取得を試行することが表示されます。これを確認するには、「次へ」を選択します。20.「LAN設定」 に進んでください。WANネットワーク モード: PPPoEクライアントでのNAT
PPPoEクライアントでのNATは、PPPoE (Point to Point over Ethernet) を使用して、さまざまなリモート アクセス サービス製品を使用するリモート サイトに接続するネットワーク プロトコルです。このプロトコルは、通常、DSLモデムで使用されており、ISPは、リモート サーバへのログイン時にユーザ名とパスワードの入力を求めます。この後、IPアドレスの自動取得が許可されるか、または特定のIPアドレスが与えられます。
21. SonicWALLは、WAN上のPPPoEサーバを自動的に検出します。自動的に検出されない場合は、「PPPoE:ISPがソフトウェアと共にユーザ名、パスワードを提供している」を選択します。「次へ」を選択します。22. 動的または静的なIPアドレスを使用するかどうかを選択し、ISPから提供されたユーザ名とパスワードを「PPPoEユーザ名」フィールドおよび「PPPoEパスワード」フィールドに入力します。「次へ」を選択します。23.「LAN設定」 に進んでください。WANネットワーク モード: PPTPクライアントでのNAT
PPTPクライアントでのNATモードでは、PPTP (Point to Point Tunneling Protocol) を使用してリモート サーバに接続します。このモードはトンネリング接続を必要とする古いマイクロソフトの実装をサポートしています。
24. 「PPTPサーバIPアドレス」、「PPTPユーザ名」、および「PPTPパスワード」を入力します。25. 装置にIPアドレスを自動的に取得させるか、手動でWAN IPアドレス、サブネット マスク、およびゲートウェイを指定するかを選択します。26. 「次へ」を選択します。LAN設定
補足 SonicWALL TZシリーズ装置の場合、LAN設定およびLAN DHCPサーバ設定は、オフィス ゲートウェイ配備シナリオを選択した場合に限り表示されます。
27. 「LAN」ページでは、「SonicWALL LAN IPアドレス」および「LANサブネット マスク」を設定できます。「SonicWALL LAN IPアドレス」は、SonicWALLのLANポートに割り当てられたプライベートIPアドレスです。「LANサブネット マスク」では、LAN上のIPアドレス範囲が定義されます。SonicWALLセキュリティ装置で指定される既定値は、ほとんどのネットワークで使用できます。既定の設定を使用しない場合は、適切なプライベートIPアドレスおよびサブネット マスクをフィールドに入力してください。「次へ」を選択します。LAN DHCP設定
28. 「オプション - SonicWALL DHCPサーバ」ウィンドウでは、SonicWALL DHCPサーバを設定します。このサーバを有効にすると、SonicWALLはLAN上のコンピュータに自動的にIP設定を割り当てます。DHCPサーバを有効にするには、「LANに対するDHCPサーバを有効にする」を選択し、LAN上のコンピュータに割り当てるIPアドレス範囲を指定します。「LANに対するDHCPサーバを有効にする」が選択されていない場合は、LAN上の静的IPアドレスを使用してネットワーク上の各コンピュータを設定する必要があります。「次へ」を選択します。WLAN無線設定
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(SonicWALLワイヤレス セキュリティ装置のみ) WPA (Wi-Fi Protected Access) セキュリティを設定するかどうかを選択します。
・ WPA/WPA2モード - WPAは、802.11i規格に基づいたセキュリティ無線プロトコルです。無線クライアント側でもWPAをサポートしている場合は、このプロトコルを使用することをお勧めします。
・ 接続 - このモードでは暗号化もアクセス制御もなく、機器への無制限の無線アクセスが許可されるので、注意してください。補足 WEPセキュリティを設定する場合は、「無線 > セキュリティ」ページに移動します。
WPAモードの設定
29. (SonicWALLワイヤレス セキュリティ装置のみ) SonicWALLセキュリティ装置のWPA設定を行います。設定の詳細については、「無線 > セキュリティ」 を参照してください。「次へ」を選択します。ポートの割り当て
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30. (SonicWALL TZシリーズおよびNSA 240装置のみ) 必要に応じて、装置へのPortShieldグループの初期割り当てを設定できます。「次へ」を選択します。SonicWALL設定の概要
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