NAT ポリシーの設定

以下では、NAT ポリシー エントリの作成に使用される「NAT ポリシーの追加」または「NAT ポリシーの編集」ダイアログの設定項目について説明します。

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新しい NAT ポリシーを作成するには、「ネットワーク > NAT ポリシー」ページの「追加」ボタンを選択します。「NAT ポリシーの追加」ダイアログが表示されます。
既存の NAT ポリシーを編集するには、その NAT ポリシーの「設定」列にある編集アイコンを選択します。「NAT ポリシーの編集」ダイアログが表示されます。

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一般」タブで、以下の設定を行います。
変換前の送信元:このドロップダウン メニューの設定は、SonicWALL を通過するパケット (インターフェース間を転送されるパケットや、VPN トンネルに入る/から出るパケット) の送信元の IP アドレスを識別するために使用されます。次の方法を選択できます。
すべて」を選択する

エントリとして指定できるのは、単一のホストのエントリ、アドレス範囲、または IP サブネットです。

変換後の送信元:このドロップダウン メニューでは、「変換前の送信元」で指定した送信元からのパケットが SonicWALL から送出される際に (別のインターフェースに転送されるときや、VPN トンネルに入る/から出るときに)、その送信元をどのアドレスに変換するかを設定します。次の方法を選択できます。
オリジナル」を選択する

エントリとして指定できるのは、単一のホストのエントリ、アドレス範囲、または IP サブネットです。

変換前の送信先:このドロップダウン メニューの設定は、SonicWALL を通過するパケット (インターフェース間を転送されるパケットや、VPN トンネルに入る/から出るパケット) の送信先の IP アドレスを識別するために使用されます。発信 NAT ではパケットの送信先は変更されず、送信元のみが変更されるので、発信 NAT ポリシーの作成時には、通常、このエントリは「すべて」に設定します。ただし、これらのアドレス オブジェクトのエントリとして、単一のホストのエントリ、アドレス範囲、または IP サブネットを指定することもできます。
変換後の送信先:このドロップダウン メニューでは、「変換前の送信先」で指定した送信先へのパケットが SonicWALL から送出される際に (別のインターフェースに転送されるときや、VPN トンネルに入る/から出るときに)、その送信先をどのアドレスに変換するかを設定します。発信 NAT ではパケットの送信先は変更されず、送信元のみが変更されるので、発信 NAT ポリシーの作成時には、通常、このエントリは「オリジナル」に設定します。ただし、これらのアドレス オブジェクトのエントリとして、単一のホストのエントリ、アドレス範囲、または IP サブネットを指定することもできます。
変換前サービス:このドロップダウン メニューの設定は、SonicWALL を通過するパケット (インターフェース間を転送されるパケットや、VPN トンネルに入る/から出るパケット) の IP サービスを識別するために使用されます。ユーザは SonicWALL の事前定義されたサービスを使用するか、または独自のエントリを作成することができます。多くの場合、NAT ポリシーでは送信元または送信先の IP アドレスのみを変更するので、このフィールドは「すべて」に設定します。
変換後サービス:このドロップダウン メニューでは、変換前サービスで指定したサービスのパケットが SonicWALL から送出される際に (別のインターフェースに転送されるときや、VPN トンネルに入る/から出るときに)、そのサービスをどのサービスに変換するかを設定します。ユーザは SonicWALL の事前定義されたサービスを使用するか、または独自のエントリを作成することができます。多くの場合、NAT ポリシーでは送信元または送信先の IP アドレスのみを変更するので、このフィールドは「オリジナル」に設定します。
受信インターフェース:このドロップダウン メニューの設定は、パケットを受信するインターフェースを指定するために使用されます。

VPN トンネルは実際のインターフェースではないので、VPN を扱う場合は、通常、「すべて」に設定します。

発信インターフェース:このドロップダウン メニューは、NAT ポリシーを適用したパケットを送信するインターフェースを指定するために使用されます。このフィールドは主に、どの WAN インターフェースに変換を適用するかを指定するために使用されます。

VPN トンネルは実際のインターフェースではないので、VPN を扱う場合は、通常、「すべて」に設定します。また、NAT ポリシーの作成 に記載されているように、送信先をパブリック IP アドレスからプライベート IP アドレスに再割付する受信 1 対 1 NAT ポリシーの作成時には、このフィールドを「すべて」に設定する必要があります。

コメント:このフィールドは NAT ポリシー登録の説明を記述するために使用できます。フィールドに入力できるのは 32 文字までです。保存後に、「ネットワーク > NAT ポリシー」メイン ページで NAT ポリシー エントリの隣の吹き出し上にマウスを移動すると、ここで指定したコメントが表示されます。マウスが吹き出し上にある間は、コメントがポップアップ ウィンドウに表示されます。
NAT ポリシーを有効にする:既定では、このボックスがオンになっています。これは、新しい NAT ポリシーが保存された瞬間に有効になることを意味しています。NAT ポリシー エントリを作成しても、すぐに有効にしないようにするには、このボックスをオフにします。
再帰ポリシーを作成する:このチェックボックスをオンにすると、「NAT ポリシーの追加」ウィンドウで定義した NAT ポリシーに対応するミラーの発信または受信 NAT ポリシーが自動的に作成されます。

NAT ポリシーの設定については、NAT ポリシーの作成 を参照してください。