ネットワーク アドレスの表現にはさまざまな種類があるため、現在は以下の種類のアドレス オブジェクトが用意されています。
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ホスト – IP アドレスによって 1 つのホストを定義するホスト アドレス オブジェクト。ホスト アドレス オブジェクトのサブネット マスクは、単独のホストを識別できるように自動的に 32 ビット (255.255.255.255) に設定されます。例えば、“マイ ウェブ サーバ" の IP アドレスが 67.115.118.110 のとき、既定のネットマスクは 255.255.255.255 になります。
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範囲 – 連続する IP アドレスの範囲を定義する範囲アドレス オブジェクト。範囲アドレス オブジェクトにはサブネット マスクは関連付けられませんが、内部ロジックでは通常、指定範囲の各アドレスは32 ビットでマスクされたホスト オブジェクトとして扱われます。例えば、“マイ公開サーバ" の開始IP アドレスが 67.115.118.66、終了 IP アドレスが 67.115.118.90 であるとします。この場合、この範囲にある 25 個のホスト アドレスはすべて、この範囲アドレス オブジェクトに含まれます。
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ネットワーク – ネットワーク アドレス オブジェクトは、複数のホスト アドレスで構成されているという点では範囲オブジェクトと似ていますが、アドレスの上限と下限を指定するのではなく、有効なサブネット マスクによってアドレスの境界を定義します。ネットワーク アドレス オブジェクトは、ネットワークのアドレスとそれに対応するサブネット マスクによって定義する必要があります。例えば、ネットワーク値が 67.115.118.64、サブネット マスクが 255.255.255.224 の "マイ公開ネットワーク" のアドレスは、67.115.118.64~67.115.118.95 になります。一般的なルールとして、ネットワークの最初のアドレス (ネットワーク アドレス) およびネットワークの最後のアドレス (ブロードキャスト アドレス) は使用できません。
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MAC – MAC アドレス オブジェクトを使用することで、ハードウェア アドレス、つまり MAC (メディア アクセス コントロール) アドレスによってホストを識別できます。MAC アドレスは、ハードウェアの製造元によって有線または無線のすべてのネットワーク機器に個別に割り当てられており、変更できないようになっています。MAC アドレスは、6 バイト 16 進数形式で表記される 48 ビット値です。例えば、“マイ アクセス ポイント" の MAC アドレスは 00:06:01:AB:02:CD などとなります。MAC アドレスは、セキュリティ装置の ARP キャッシュを参照することで IPアドレスに解決されます。 MAC アドレス オブジェクトは、SonicOS のさまざまな無線設定コンポーネントで使用されます。
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FQDN - FQDN アドレス オブジェクトを使用することで、例えば www.sonicwall.com など、ホストの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使ってホストを識別できます。FQDN は、セキュリティ装置の設定で指定されている DNS サーバを使用して IP アドレスに解決されます。ワイルドカード エントリもサポートされており、ワイルドカードを指定すると、承認済み DNS サーバへの問い合わせに対する応答が収集されるようになります。
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