セキュリティ種別

各ゾーンには、ゾーンの信頼レベルを定義するセキュリティ タイプが設定されます。次の 6 種類のセキュリティ タイプがあります。

保護:「保護」は、最も高い信頼レベルを表すセキュリティ種別です。保護ゾーンから送信されたトラフィックには、最小限の調査しか行われません。保護セキュリティは、セキュリティ装置の LAN (保護) 側であると考えることができます。LAN ゾーンは常に「保護」です。
管理:「管理」は、MGMT ゾーンおよび MGMT インターフェースに固有のセキュリティ種別です。「管理」も最高レベルの保護を提供します。
暗号化:「暗号化」は、VPN および SSLVPN ゾーンのみで使用されるセキュリティ種別です。暗号化ゾーンで送受信されるトラフィックはすべて暗号化されます。
無線:「無線」は、ネットワークへの唯一のインターフェースが SonicWALL SonicPoint 機器で構成されている WLAN ゾーンまたはその他のゾーンに適用されるセキュリティ種別です。無線セキュリティ種別は、Dell SonicPoint 機器のみで使用することが前提となっています。無線ゾーンにインターフェースを配置すると、そのインターフェースで SDP (Dell SonicWALL ディスカバリ プロトコル) および SSPP (Dell SonicWALL シンプル プロビジョニング プロトコル) が有効になり、SonicPoint 機器の自動検出とプロビジョニングが実行されます。SonicPoint を通過するトラフィックのみが無線ゾーンの通過を許可されます。 それ以外のトラフィックはすべて削除されます。
公開:「公開」セキュリティ種別は、「非保護」ゾーンよりも高く、「保護」ゾーンよりは低い信頼レベルを表します。公開ゾーンは、セキュリティ装置の LAN (保護) 側と WAN (非保護) 側の中間にある安全領域であると考えることができます。例えば、DMZ は公開ゾーンです。DMZから送信されたトラフィックは LAN と WAN の両方に送られるためです。既定では、DMZ からLAN へのトラフィックは拒否されます。しかし、LAN から ANY へのトラフィックは許可されます。つまり、LAN 側から開始された接続のみによって DMZ と LAN の間のトラフィックが生成されます。DMZ から既定でアクセスできるのは LAN ではなく、WAN のみです。
非保護:「非保護」セキュリティ種別は、最も低い信頼レベルを表します。これは WAN および仮想マルチキャスト ゾーンで使用されます。非保護ゾーンはセキュリティ装置の WAN (非保護) 側と考えることができます。 既定では、非保護ゾーンからのトラフィックは明示的なルールがない限り他のゾーン タイプへの入力が許可されませんが、他のゾーン タイプから非保護ゾーンへのトラフィックは入力が許可されます。