既定のデバイス プロファイルの設定

既定のデバイス プロファイルを編集して、ゾーンと NetExtender アドレス オブジェクトを選択し、クライアント ルートを設定し、クライアント DNS と NetExtender を設定します。

SSL VPN アクセスがゾーン上で有効になっていなければ、ユーザは仮想オフィス ウェブ ポータルにアクセスできません。SSL VPN アクセスは、「ネットワーク > ゾーン」ページでゾーンの設定アイコンを選択することによって設定できます。

補足:SonicOS が SSL VPN セッションを終了するには、WAN インターフェースの「インターフェースの編集」ダイアログから、「ネットワーク > インターフェース」ページで「管理」または「ユーザ ログイン」の「HTTPS」を有効にする必要があります。

「設定」タブの設定

既定のデバイス プロファイルの「設定」タブの設定を行うには:
1
SSL VPN > クライアント設定」ページの「既定のデバイス プロファイル」セクションに移動します。

2
既定のデバイス プロファイル」の「設定」ボタンを選択します。「デバイス プロファイルの編集」ダイアログが表示されます。

補足:既定のデバイス プロファイル」の「名前」と「説明」は変更できません。
3
このプロファイルのゾーン バインド設定として、「設定」タブの「ゾーン IP V4」ドロップダウン メニューから「SSLVPN」またはユーザ定義のゾーンを選択します。
4
ネットワーク アドレス IP V4」ドロップダウン メニューで、作成済みの IPv4 NetExtender アドレス オブジェクトを選択します。手順については、NetExtender 範囲に対するアドレス オブジェクトの作成 を参照してください。この設定により、このプロファイルの IP プールとゾーン バインド設定が選択されます。NetExtender クライアントは、このプロファイルと一致する場合、このアドレス オブジェクトから IP アドレスを取得します。
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ゾーン IP V6」ドロップダウン メニューで、「SSLVPN」、またはユーザ定義のゾーンを選択します。これは、このプロファイルのゾーン バインド設定となります。
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ネットワーク アドレス IP V6」ドロップダウン メニューで、作成済みの IPv6 NetExtender アドレス オブジェクトを選択します。
7
クライアント ルート」タブを選択して、クライアント設定に進みます。「クライアント ルート」タブの設定 を参照してください。
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「クライアント ルート」タブの設定

クライアント ルート」タブでは、SSL VPN ユーザに許可するネットワーク アクセスを制御できます。NetExtender クライアント ルートは、すべての NetExtender クライアントに渡され、SSL VPN 接続経由でリモート ユーザがアクセスできるプライベート ネットワークおよびリソースの決定に使用されます。

次に示す作業の設定は、「クライアント ルート」タブで行います。

強制トンネル方式の設定

強制トンネル方式」ドロップダウン リストで「有効」を選択し、NetExtender ユーザへのすべてのトラフィック (リモート ユーザのローカル ネットワーク宛てのトラフィックも含む) で強制的に SSL VPN NetExtender トンネルが使用されるようにします。これは、次のルートをリモート クライアントのルート テーブルに追加することで実現されます。

 

表 142. クライアントのルート テーブルに追加するルート

IP アドレス

サブネット マスク

0.0.0.0

0.0.0.0

0.0.0.0

128.0.0.0

128.0.0.0

128.0.0.0

NetExtender は、接続中のすべてのネットワーク接続のローカル ネットワーク ルートも追加します。これらのルートには既存のルートよりも高いメトリックが設定されているため、ローカル ネットワークへのトラフィックは強制的に SSL VPN トンネル経由に切り替えられます。例えば、リモート ユーザが10.0.*.*ネットワークの IP アドレス 10.0.67.64 を使用している場合、ルート 10.0.0.0/255.255.0.0 が追加され、トラフィックが SSL VPN トンネルを経由するようになります。

SSL VPN NetExtender ユーザとグループを強制トンネル方式のために設定するには、以下の手順を実行します。
1
ユーザ > ローカル ユーザ」または「ユーザ > ローカル グループ」ページに移動します。
2
SSL VPN NetExtender ユーザまたはグループに対する「設定」ボタンを選択します。「グループの編集」ダイアログが表示されます。

3
VPN アクセス」タブを選択します。

4
WAN リモート アクセス」アドレス オブジェクトを選択します。
5
右矢印ボタンを選択します。
6
OK」を選択します。
7
クライアント ルートの追加

クライアント ルートは、SSL VPN ユーザ向けのネットワーク リソースへのアクセスの設定に使用されます。

SSL VPN 用のクライアント ルートを設定するには:
1
SSL VPN > クライアント設定」ページの「既定のデバイス プロファイル」セクションに移動します。

2
既定のデバイス プロファイル」の「設定」ボタンを選択します。「デバイス プロファイルの編集」ダイアログが表示されます。

3
クライアント ルート」タブを選択します。

4
アクセス不可」リストから、SSL VPN アクセスを許可するアドレス オブジェクトを選択します。
5
右矢印ボタンを選択して、選択したアドレス オブジェクトを「クライアント ルート」リストに移します。
6

クライアント ルートを作成すると、このアクセスを許可するアクセス ルールが自動的に作成されます。あるいは、「ファイアウォール > アクセス ルール」ページで、SSL VPN ゾーンに対するアクセス ルールを手動で設定することもできます。詳細については、ファイアウォール > アクセス ルール を参照してください。

補足:SSL VPN のクライアント ルートを設定した後でまた、「ユーザ > ローカル ユーザ」または「ユーザ > ローカル グループ」ページで、すべての SSL VPN NetExtender ユーザとグループがクライアント ルートにアクセスできるよう設定する必要があります。
SSL VPN NetExtender ユーザとグループがクライアント ルートにアクセスできるように設定するには、以下の手順を実行します。
1
ユーザ > ローカル ユーザ」または「ユーザ > ローカル グループ」ページに移動します。
2
3
VPN アクセス」タブを選択します。
4
5
右矢印ボタンを選択します。
6
OK」を選択します。
7

「クライアント設定」タブの設定

NetExtender クライアント設定は、「デバイス プロファイルの編集」ダイアログで行います。

クライアント設定を行うには:
1
SSL VPN > クライアント設定」ページの「既定のデバイス プロファイル」セクションに移動します。

2
既定のデバイス プロファイル」の「設定」ボタンを選択します。「デバイス プロファイルの編集」ダイアログが表示されます。

3
クライアント設定」タブを選択します。

4
DNS サーバ 1」フィールドで、次のいずれかの操作を行います。
既定の DNS 設定」を選択して、「DNS サーバ 1」と「DNS サーバ 2」の両方のフィールドで既定の設定を使用します。フィールドは自動的に設定されます。
5
(オプション)「既定の DNS 設定」を選択しなかった場合は、「DNS サーバ 2」フィールドにバックアップ DNS サーバの IP アドレスを入力します。
6
(オプション)「DNS 検索リスト」フィールドに、DNS サーバの IP アドレスを入力します。
a
追加」を選択して、下のリストにそれを追加します。
b
必要なだけ Step a を繰り返します。

必要に応じて、上下矢印ボタンを使用してリストをスクロールします。

アドレスをリストから削除するには、それを選択して「削除」を選択します。

7
(オプション)「WINS サーバ 1」フィールドに、プライマリ WINS サーバの IP アドレスを入力します。
8
(オプション)「WINS サーバ 2」フィールドに、バックアップ WINS サーバの IP アドレスを入力します。
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ユーザの接続および切断時の NetExtender の動作を指定するには、「NetExtender クライアント設定」の下にある次の各設定に対して「有効」または「無効」を選択します。既定ではすべて、「無効」になっています。
クライアントの自動更新を有効にする - NetExtender クライアントを起動するたびにアップデートの有無をチェックします。
切断後にクライアントを終了 - SSL VPN サーバから切断された NetExtender クライアントは終了されます。再接続するには、SSL VPN ポータルに戻るか、「プログラム」メニューから NetExtender を起動する必要があります。
クライアント終了後にアンインストール - SSL VPN サーバから切断された NetExtender クライアントはアンインストールされます。再接続するには、SSL VPN ポータルに戻る必要があります。
クライアント接続プロファイルを作成 - NetExtender クライアントは、SSL VPN サーバ名、ドメイン名、およびオプションでユーザ名とパスワードを記録した接続プロファイルを作成します。
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ユーザが NetExtender クライアントにユーザ名とパスワードをキャッシュできるようにするかどうかを設定するには、「ユーザ名とパスワードの保存」フィールドで次のいずれかの動作を選択します。これらのオプションによって、セキュリティの必要性とユーザの使い勝手のバランスに配慮した設定を行うことができます。
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