無線侵入検知サービスについて

無線侵入検知サービス (IDS) を使用すると、一般的な不正無線アクティビティの大半を認識し、対応策を講じることもできるので、Dell SonicWALL 無線セキュリティ装置のセキュリティ機能が大幅に向上します。WIDS は、シーケンス番号分析、参加フラッド検出、悪意のあるアクセス ポイントの検出という 3 種類のサービスで構成されています。無線 IDS のログと通知は、「ログ > 種別」で「ログ種別」および「警告」の「WLAN IDS」チェックボックスを選択します。

トピック:

アクセス ポイントの IDS

無線セキュリティ装置の「無線の役割」が「アクセス ポイント」モードに設定されていると、3 種類の WIDS サービスをすべて使用できますが、Rogue アクセス ポイント検出は既定によりパッシブ モードで機能します (選択されている動作チャンネルのみで他のアクセス ポイント ビーコンのフレームをパッシブにリッスンします)。「今すぐスキャン」を選択すると、「無線の役割」が即座に変更されて無線セキュリティ装置はアクティブ スキャンを実行できるようになり、関連する無線クライアントに対する接続がしばらく失われることがあります。「アクセス ポイント」モードの間は、アクティブに関連付けられているクライアントがない場合、またはクライアントの接続が中断する可能性があっても問題ない場合にのみ、「今すぐスキャン」機能を使用する必要があります。

悪意のあるアクセス ポイント

Rogue (悪意の侵入者) アクセス ポイントは、無線セキュリティに対する最も深刻かつ油断のならない脅威の 1 つです。一般に、ネットワーク上での使用が許可されていないアクセス ポイントは、悪意のあるアクセス ポイントとして認識されます。保護されていないアクセス ポイントの利便性や可用性と、ネットワークへの追加のしやすさによって、Rogue (悪意の侵入者) アクセス ポイントの導入を許す環境が形作られています。具体的には、悪意のある機器への無意識的な接続や、保護されていないチャンネルを介した機密データの転送、LAN リソースへの不要なアクセスなど、多種多様な脅威が生み出されています。これは特定の無線機器のセキュリティ不足ではなく、無線ネットワーク全体のセキュリティの脆弱性を示しています。

セキュリティ装置は、ネットワークへのアクセスを試みる可能性のある Rogue アクセス ポイントを認識することによって、この脆弱性を緩和できます。そのためには、802.11a、802.11g、802.11n チャンネルすべてでのアクセス ポイントのアクティブ スキャンと、単一の動作チャンネルでのビーコン アクセス ポイントの (アクセス ポイント モードでの) パッシブ スキャンという 2 つの方法が使用されます。