このセクションでは、Dell SonicWALL ネットワーク セキュリティ装置で包括的なアンチスパム サービスを有効にし、設定および管理する方法について説明します。
このセクションでは、包括的なアンチスパム サービスの概要を説明します。
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アンチスパム機能は、既存のファイアウォールにアンチスパム、アンチフィッシング、およびアンチウイルスの各機能を追加する手軽で効率的かつ効果的な方法を提供します。
アンチスパム サービスでは、ある電子メールが適合する脅威はスパム、スパム可能性大、フィッシング、フィッシング可能性大、ウイルス、ウイルス可能性大のいずれか 1 つのみであると判断します。電子メール メッセージ内の脅威を評価する際には、次の優先順位が使用されます。
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例えば、メッセージがウイルスとスパムの両方である場合、スパムよりウイルスの優先順位が高いため、メッセージはウイルスとして分類されます。
アンチスパム サービスによって上記の脅威のいずれでもないと判断されたメールは、良性の電子メールと見なされ、送信先サーバに配信されます。
包括的なアンチスパム サービスは、メッセージのヘッダーと内容を分析し、協調 GRID プリントを使用してスパム電子メールを遮断します。
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IP 評価が有効な場合、送信元 IP アドレスが以下の順で確認されます。
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送信先メール サーバのパブリック IP アドレス - SMTP によって外部 MTA が接続する IP アドレス。
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送信先メール サーバのプライベート IP アドレス – Exchange または SMTP サーバの (SonicWALL ネットワーク セキュリティ装置の後の) 内部 IP アドレス。
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ゾーンの割り当て - Exchange サーバが割り当てられるゾーン。
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受信電子メール ポート - 電子メールの送信先となる TCP サービス ポート番号。受信 SMTP ポートとも呼ばれます。
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このウィザードによって作成されたポリシーおよびアドレス オブジェクトは、編集可能であり、アンチスパム サービスが無効になってもシステム内に残ります。
「ファイアウォール > アクセス ルール」ページには、アンチスパム用に生成されたルールが表示されます。
図 49. 生成されたアクセス ルール
赤で囲まれた行は、アンチスパムを有効にしたときに生成されるアクセス ルールです。緑で囲まれた行は、既存のメール サーバ ポリシーが存在しない場合にアンチスパム機能によって作成される既定のルールです。
アンチスパム サービス オブジェクトは、「ネットワーク > サービス」ページで作成されます。
図 50. 生成されたアンチスパム サービス オブジェクト
このサービス オブジェクトは、生成された NAT ポリシーによって参照されます。
図 51. 生成された NAT ポリシー
赤で囲まれた行は、アンチスパムを有効にしたときに生成されるポリシーです。緑で囲まれた行は、既存のメール サーバ ポリシーが存在しない場合にアンチスパム機能によって作成される既定のポリシーです。
ウィザードによって作成されたオブジェクトは、編集可能であり、アンチスパム サービスが無効になってもシステム内に残ります。
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公開メール サーバ アドレス グループと呼ばれる、システムのアドレス グループ オブジェクトが、生成されたポリシーに対する変換前の送信先の既定値として作成されます。このグループには、アドレス オブジェクトである送信先メール サーバのパブリック IP が含まれます。このオブジェクトは、ウィザードの実行時に与えられた IP アドレス値を取ります。
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既存のポリシーの変換前の送信先がホスト タイプのアドレス オブジェクトの場合、生成されたポリシーは公開メール サーバ アドレス グループ オブジェクトを変換前の送信先として使用します。
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SMTP 用のパブリック IP アドレスが 2 つ以上存在する場合、公開メール サーバ アドレス グループにアドレス オブジェクトを手動で追加できます。
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