RBL フィルタの設定

トピック:

RBL 遮断の有効化

RBL フィルタ」ページの「リアルタイム ブラックリスト設定」セクションで「リアルタイム ブラックリストによる遮断を有効にする」を有効化すると、WAN 側のホストからの着信接続または WAN 側のホストへの発信接続が、有効な各 RBL サービスと照合されます (「RBL DNS サーバ」で設定した DNS サーバに DNS 要求が送信される)。

DNS サーバを指定するには「RBL DNS サーバ」メニューを使用します。「WAN ゾーンと同じ DNSサーバ設定にする」または「マニュアルで DNS サーバを指定する」を選択できます。「マニュアルで DNS サーバを指定する」を選択した場合は、「DNS サーバ」フィールドに DNS サーバのアドレスを入力してください。

設定が終了したら、「適用」を選択します。

DNS の応答は収集されて、キャッシュに格納されます。DNS クエリの応答からブラックリストに登録されていることが判明した場合、そのサーバはフィルタの対象となります。キャッシュに格納される応答の存続時間は TTL 値に基づいており、ブラックリストに登録されていないことが判明した場合はTTL=2 時間でキャッシュされます。キャッシュがいっぱいになった場合、キャッシュ エントリが FIFO (先入れ先出し) 方式で順次破棄されます。

IP アドレスをチェックする際は、このキャッシュに基づいて接続を破棄すべきかどうかが判断されます。初期状態では IP アドレスがキャッシュに存在しないため、最初に DNS 要求を実行する必要があります。有害であることが確認されるまで IP アドレスは無害と仮定されるため、チェックの結果、接続が許可されることになります。DNS 要求を実行すると、独立したタスクとして結果がキャッシュされます。それ以降、同じ IP アドレスからのパケットをチェックするときに、その IP アドレスがブラックリストに登録されていた場合は接続が破棄されるようになります。

RBL サービスの追加

その他の RBL サービスを「リアルタイム ブラックリスト サービス」セクションに追加することができます。

RBL サービスを追加するには、「追加」ボタンを選択します。「RBL ドメインの追加」ウィンドウで、問い合わせ先となる RBL ドメインを指定して有効化し、必要な応答コードを指定します。ほとんどの RBL サービスは、提供している応答をウェブ サイトで公開していますが、通常は「すべての応答を遮断」を選択して構いません。

RBL サービス」テーブルには RBL サービスごとの統計が記録され、それらはサービス エントリの右に表示される統計アイコンにマウスを重ねることによって参照できます。

ユーザ定義 SMTP サーバ リストの設定

ユーザ定義 SMTP サーバリスト」セクションでは、SMTP サーバのホワイトリスト (明示的許可) とブラックリスト (明示的拒否) をアドレス オブジェクトを使って作成できます。このリストに含まれるエントリについては RBL の問い合わせの手順が省略されます。

 
トピック:
ホワイト リストの設定

例えば、パートナー サイトの SMTP サーバからの SMTP 接続を常に受け入れるようにする場合は、次の手順に従います。

1
サーバのアドレス オブジェクトを作成します。具体的には、「サーバの追加:」の「追加...」ボタンを選択します。「アドレス オブジェクトの追加」ウィンドウが表示されます。

2
3
OK」を選択します。「ユーザ定義 SMTP サーバ リスト」テーブルの「RBL User White List」にアドレス オブジェクトが追加されます。
4
RBL User White List」行の「設定」列の編集アイコンを選択します。「アドレス オブジェクト グループの編集」ウィンドウが表示されます。

5
6
OK」を選択します。

これでテーブルが最新の状態に更新され、そのサーバとの SMTP 通信が常に許可されるようになります。

ブラック リストの設定
1
RBL User Black List」行の「設定」列の編集アイコンを選択します。「アドレス オブジェクト グループの編集」ウィンドウが表示されます。

2
3
OK」を選択します。

SMTP IP アドレスのテスト

システム > 診断」ページにも、特定の SMTP の IP アドレス (または RBL サービスや DNS サーバ) をテストできる「リアルタイム ブラックリスト調査」という機能が用意されています。

テストで使用する既知のスパム送信元のリストについては、以下を参照してください。

〈http://www.spamhaus.org/sbl/latest.lasso〉