認証の概要

Table 57 に、認証種別と、それぞれの簡単な説明を示します。

 

表 57. 認証種別

種別

機能と用途

WEP

WPA

WPA2

WPA2-AUTO

トピック:

Wired Equivalent Protocol (WEP)

無線ネットワーク経由で伝送されるデータの保護に使用できますが、Dell SonicWALL を越えた後については保護しません。伝送されるデータに対して最小限の保護を提供するように設計されており、高度なセキュリティを必要とするネットワーク配備にはお勧めできません。

Wi-Fi Protected Access (WPA および WPA2)

WEP よりはるかに強力なセキュリティを提供しますが、すべてのユーザを認証するには RADIUS などの認証プロトコルを別に使用する必要があります。静的な鍵を使用する WEP とは異なり、WPA では常に変化する動的な鍵が使用されます。

Dell SonicWALL セキュリティ装置は、WEP と WPA 暗号化を複数の組み合わせで提供します。

WPA/WPA2 暗号化の設定

WPA と WPA2 はどちらも、鍵の保存と生成に関して 2 つのプロトコルをサポートします。

事前共有鍵 (PSK) — PSK により、WPA はユーザが設定する事前共有パスフレーズから鍵を生成できます。鍵は、時間またはパケット数に基づいて定期的に更新されます。RADIUS サーバのない小規模な配備では PSK を使用します。
拡張認証プロトコル (EAP) — EAP により、WPA は鍵を外部の RADIUS サーバと同期できます。鍵は、時間またはパケット数に基づいて定期的に更新されます。RADIUS フレームワークがすでに存在するエンタープライズなどの大規模な配備では、EAP を使用します。

WPA2 も EAP および PSK プロトコルをサポートしますが、各プロトコルにオプションの AUTO モードが追加されます。WPA2 EAP AUTO および WPA2 PSK AUTO は、WPA2 セキュリティを使用して接続を試みますが、クライアントが WPA2 に対応していない場合は、既定で WPA に戻ります。

WPA2 PSK と WPA PSK の設定

設定を終えたら、「適用」を選択して WPA/WPA2 PSK 設定を適用します。

トピック:

暗号化モード

認証種別」ドロップダウン メニューから、「WPA - PSK」、「WPA2 - PSK」、または「WPA2 - 自動 - PSK」を選択します。

EAPOL 設定

EAPOL バージョン」ドロップダウン メニューから、次のいずれかを選択します。

V1」: LAN バージョン 1 経由の拡張認証プロトコルを選択します。
V2」(既定): LAN バージョン 2 経由の拡張認証プロトコルを選択します。バージョン 1 よりセキュリティは強化されますが、無線クライアントによってはサポートしていない場合があります。

WPA2/WPA 設定

以下の設定を行います。

暗号種別」:「TKIP」を選択します。Temporal Key Integrity Protocol (TKIP) は、パケット単位で鍵の整合性を適用するためのプロトコルです。
グループ鍵の更新」: Dell SonicWALL セキュリティ装置が鍵をいつ更新するかを指定します。秒数で指定した間隔の後で新しいグループ鍵を生成するには、「タイムアウトごと」を選択します。これが既定です。静的な鍵を使用する場合は、「無効」を選択します。
間隔」:「タイムアウトごと」を選択した場合は、WPA が新しいグループ鍵を自動的に生成するまでの秒数を入力します。既定値は 86400 秒です。「グループ鍵の更新」で「無効」を選択した場合は、このオプションは表示されません。

PSK (事前共有鍵) の設定

パスフレーズ」フィールドに、鍵の生成に使用するパスフレーズを入力します。