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動的 DNS (DDNS) は、IP アドレスを動的に変更する際、DNS レコードを人の手を介さず自動的に更新できるようにするサービスで、様々な会社や組織によって提供されています。このサービスは、対象の IP アドレスが変更された場合にも、IP アドレスではなくドメイン名を使用することによって、ネットワーク アクセスを可能にします。たとえば、ユーザが IP アドレスを ISP から動的に割り当てられるDSL 接続を使用している場合、DDNS を使用して IP アドレスを DDNS サーバに登録し、またその後のアドレス変更もすべて登録することによって、外部のホストは同じドメイン名を使いながら変更後のアドレスにアクセスを継続することができます。

動的 DNS の実装は、サービス プロバイダごとに内容が異なります。通信方式や登録できるレコードの種類、提供可能なサービスの種類に、厳密な標準はありません。また、プレミアム バージョンのサービスを有償で提供するプロバイダもあります。このため、特定の DDNS プロバイダをサポートするには、そのプロバイダ固有の実装との明示的な相互運用性が必要です。

プロバイダのほとんどは、IP アドレスの変更が発生した場合のみ DDNS レコードを更新するほうが望ましいと考えています。頻繁な更新は、特に登録 IP アドレスが変更されていない場合、プロバイダによってサービスの誤用と判断され、その結果 DDNS アカウントがロック アウトされる場合があります。プロバイダのページに掲載されている使用方針を確認し、その方針に準拠してください。SonicWALLでは DDNS プロバイダに関するテクニカル サポートは行いませんので、お問い合わせはプロバイダの方にお願いします。

トピック:

サポートしている動的 DNS プロバイダ

すべてのプロバイダのすべてのサービスや機能をサポートしてはいません。また、サポートしているプロバイダのリストは、予告なく変更されることがあります。SonicOS は、現在、次の 4 つの動的DNS プロバイダのサービスをサポートしています。

Dyndns.org - SonicOS で DynDNS.org の DDNS を設定するには、ユーザ名、パスワード、メール エクスチェンジャー、バックアップ MX が必要です。
Changeip.com - 単一の古くからある動的 DNS サービスです。SonicOS の設定に必要なのは、ユーザ名、パスワード、ドメイン名のみです。
No-ip.com - SonicOS の設定に、ユーザ名、パスワード、ドメイン名のみを必要とする動的 DNS サービスです。ホスト名のグループ化もサポートしています。
Yi.org - SonicOS の設定に、ユーザ名、パスワード、ドメイン名のみを必要とする動的 DNSサービスです。動的更新を正しく行うには、yi.org 管理ページ上で RR レコードを作成する必要があります。

動的 DNS プロバイダによる追加サービス

動的 DNS プロバイダによって提供される共通の追加サービスには次のようなものがあります。

ワイルドカード - サブドメインのワイルドカード参照を可能にします。たとえば、yourdomain.dyndns.org を登録すると、*.yourdomain.dyndns.org で、server.yourdomain.dyndns.org、www.yourdomain.dyndns.org、ftp.yourdomain.dyndns.org などのサイトにアクセスできます。
メール エクスチェンジャー - SMTP サーバが DNS によってアドレスを検索してメールを送信できるように、ドメインの MX レコード エントリを作成します。注: 受信 SMTP が、ISP により遮断されている場合がありますので、メール サーバをホストしようとする前にプロバイダへお問い合わせください。
バックアップ MX (dydns.org、yi.org 提供) - プライマリ IP アドレスが停止中のときのために、MX レコード用のバックアップ IP アドレスを指定できます。
グループ - ホストをグループ化することによって、更新を個々のメンバーに対して複数回行うのではなく、グループ レベルで一度に実行できます。
オフライン IP アドレス - 登録されたプライマリ IP アドレスがオフラインのときのために、登録ホスト名用のバックアップ アドレスを指定できます。

For information on setting up DDNS Profiles, see 動的 DNS の設定.