l2qos
Dell SonicWALL NSA 2400MX 装置は、サービス等級 (CoS) (IEEE 802.1p) を信頼するように設定できます。また、DiffServ コード ポイント (DSCP、Differentiated Services Code Point) をポートごとに信頼してフレームを適宜処理するように設定することもできます。
「スイッチング > レイヤ 2 QoS」ページでは、管理者がインターフェースごとに QoS の設定を行うことができます。
優先順位レベルの異なる 4 つのキュー (低、通常、高、最高) がサポートされています。これらは IEEE 802.1p で定義されている 8 つのレベルにマッピングされており、変更はできません。
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DSCP 割付は設定できません。CoS または DSCP を信頼するように設定されたポートで受信されたフレームは、この割付テーブルに従って適切にキューに登録されます。802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドの両方が受信フレームに存在する場合にどちらを使用するかを選択するオプションが用意されています。
QoS 設定では、ポートに既定の優先順位を割り当てることができます。既定の優先順位は、「CoS を信頼」または「DSCP を信頼」が有効になっているのにその情報が欠如している場合に使用されます。「固定優先順位」が有効になっている場合、802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドは無視され、既定の優先順位が使用されます。
以下の手順を参照してください。
重み付きラウンド ロビンまたは厳格な優先順位キューを出力スケジュール方式として設定するには、以下の手順を実行します。
1. 「スイッチング > レイヤ 2 QoS」ページで、「出力スケジュール方式」ドロップダウン リストから次のいずれかを選択します。
• 重み付きラウンド ロビン - これが選択された場合、重み係数は 8:4:2:1 になります。
• 固定優先順位 - これが選択された場合、802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドは無視され、既定の優先順位が使用されます。
2. 「適用」ボタンを選択します。
0 ~ 63 の DSCP 値に優先順位レベルを設定することで、DSCP 割付を設定できます。「スイッチング > レイヤ 2 QoS」ページには、優先順位レベルを既定値 (「通常」) にリセットするための「DSCP 変換のリセット」ボタンも用意されています。
DSCP 割付を設定するには、以下の手順を実行します。
1. DSCP 変換テーブルを表示するには、「DSCP 変換テーブル」という見出しの横にある「非表示/表示」を選択します。0 ~ 63 のすべての DSCP 値の優先順位の設定が表示されます。
変更する DSCP 値 (0 ~ 63) のそれぞれについて、次のうち 1 つを「優先順位」ドロップダウン リストから選択します。
• 低
• 通常
• 高
• 最高
3. 「適用」ボタンを選択します。DSCP 変換テーブルは非表示になっていますが、再び表示すると更新された優先順位の設定が表示されます。
4. すべての DSCP 割付を既定値 (通常) にリセットするには、「DSCP 変換のリセット」ボタンを選択し、確認のダイアログ ボックスで「OK」を選択します。
CoS 変換テーブルを表示するには、「CoS 変換テーブル」の見出しの横にある「非表示/表示」を選択します。優先順位レベルは設定できません。
CoS 変換テーブルを非表示にするには、「CoS 変換テーブル」の見出しの横にある「非表示/表示」を再び選択します。
「スイッチング > レイヤ 2 QoS」ページの QoS 設定テーブルには、Dell SonicWALL NSA 2400MX のすべてのインターフェースの一覧が表示されます。各インターフェースの QoS 設定は、個別に行うことも、複数のインターフェースで同時に行うこともできます。
以下の手順を参照してください。
個々のインターフェースで受信されるフレームの QoS 設定を行うには、以下の手順を実行します。
1. QoS 設定の下にある「スイッチング > レイヤ 2 QoS」ページで、設定するインターフェースの行にある設定アイコンを選択します。「QoS 設定の編集」ウィンドウが開きます。
このインターフェースに届くフレームで固定優先順位を有効にするには、「QoS 設定の編集」ウィンドウの「固定優先順位」チェックボックスをオンにします。「固定優先順位」がオンになっている場合、残りのチェックボックスはオフになって無効 (淡色表示) になります。CoS 802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドは無視され、必ず受信ポートの既定の優先順位が使用されます。
3. このインターフェースの QoS で CoS 802.1p タグ フィールド設定値の使用を有効にするには、「CoS を信頼」チェックボックスをオンにします。「固定優先順位」チェックボックスは、他のすべてのチェックボックスをオンにする前に、オフにしておく必要があります。
4. このインターフェースの QoS で DSCP フィールド設定値の使用を有効にするには、「DSCP を信頼」チェックボックスをオンにします。「固定優先順位」チェックボックスは、他のすべてのチェックボックスをオンにする前に、オフにしておく必要があります。
5. 「CoS を信頼」と「DSCP を信頼」の両方がオンになっている場合は、次のいずれかを実行します。
• CoS 802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドの両方が受信フレームに存在する場合に CoS 802.1p タグ フィールドの設定を優先する場合は、「CoS を優先」チェックボックスをオンにします。
• CoS 802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドの両方が受信フレームに存在する場合に DSCP フィールドの設定を優先する場合は、「CoS を優先」チェックボックスをオフにします。
6. 「既定の優先順位」ドロップダウン リストから次のいずれかの優先順位レベルを選択します。
• 低
• 通常
• 高
• 最高
受信フレームに CoS 802.1p タグ フィールドも DSCP フィールドも含まれていない場合は、既定の優先順位が使用されます。
7. 「OK」を選択します。
複数のインターフェースのいずれかで受信されるフレームの QoS 設定を行うには、以下の手順を実行します。
1. QoS 設定の下にある「スイッチング > レイヤ 2 QoS」ページで、設定するインターフェースの横にあるチェックボックスをオンにし、ページの下部にある「設定」ボタンを選択します。「QoS 設定の編集」ウィンドウが開きます。
既定では、「各ポートの元の QoS モードを保持する」チェックボックスがオンになっています。このチェックボックスがオンになっている場合、個々のポートの QoS モードは変更されずに保持され、「既定の優先順位」の設定のみが設定されている各ポートの設定値 (7.) に変更されます。
このウィンドウ内の他のチェックボックスを有効にし、選択されているインターフェースの QoS 設定を変更するには、「各ポートの元の QoS モードを保持する」チェックボックスをオフにします。
3. これらのインターフェースに届くフレームの固定優先順位を有効にするには、「固定優先順位」チェックボックスをオンにします。「固定優先順位」が選択されている場合、以降のチェックボックスがオフになって無効 (淡色表示) になります。CoS 802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドは無視され、必ず受信ポートの既定の優先順位が使用されます。
4. これらのインターフェースの QoS で CoS 802.1p タグ フィールド設定値の使用を有効にするには、「CoS を信頼」チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにする前に、「固定優先順位」チェックボックスをオフにしておく必要があります。
5. これらのインターフェースの QoS で DSCP フィールド設定値の使用を有効にするには、「DSCP を信頼」チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにする前に、「固定優先順位」チェックボックスをオフにしておく必要があります。
6. 「CoS を信頼」と「DSCP を信頼」の両方がオンになっている場合は、次のいずれかを実行します。
• CoS 802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドの両方が受信フレームに存在する場合に CoS 802.1p タグ フィールドの設定を優先する場合は、「CoS を優先」チェックボックスをオンにします。
• CoS 802.1p タグ フィールドと DSCP フィールドの両方が受信フレームに存在する場合に DSCP フィールドの設定を優先する場合は、「CoS を優先」チェックボックスをオフにします。
7. 「既定の優先順位」ドロップダウン リストから次のいずれかの優先順位レベルを選択します。
• 元の設定を保持する - 各インターフェースを既定で元の個別 QoS 設定に戻せるようにするには、この設定を選択します。
• 低
• 通常
• 高
• 最高
受信フレームに CoS 802.1p タグ フィールドも DSCP フィールドも含まれていない場合は、既定の優先順位が使用されます。
8. 「OK」を選択します。