動的 DNS の設定

For general information on setting up DDNS Profiles, see ネットワーク > 動的 DNS.

動的 DNS サービスの使用は、利用する DDNS サービス プロバイダを選び、アカウントを設定することから始めます。同時に複数のプロバイダを利用することも可能です。上に挙げた各種プロバイダのリンクを参照してください。通常の登録手続きでは、プロバイダから確認の電子メールを受け取り、そのメールに埋め込まれている固有の URL へのアクセスを実行して最終確認を行います。選択したプロバイダのページにログインした後、管理用のリンク (一般に、「追加」や「管理」) を選択し、ホスト エントリを作成します。この作業は、SonicOS 上で動的 DNS クライアントを使用する前に行う必要があります。「ネットワーク > 動的 DNS」ページに、DDNS サービスを使用するように Dell SonicWALLセキュリティ装置を設定するための項目があります。

 

SonicWALL セキュリティ装置で動的 DNS を設定するには、以下の手順を実行します。

1. 「ネットワーク > 動的 DNS」ページで、「追加」ボタンを選択します。「動的 DNS プロファイルの追加」ウィンドウが表示されます。

2. 「この動的 DNS プロファイルを有効にする」チェックボックスがオンの場合は、このプロファイルは管理上有効になり、SonicWALL によって、「詳細」タブの「オンライン設定」セクションで定義されている動作が実行されます。

3. 「オンライン設定を使用する」チェックボックスがオンの場合は、このプロファイルの管理はオンラインになります。

4. 「プロファイル名」フィールドに、DDNS エントリに割り当てる名前を入力します。これには、「動的DNS 設定」テーブルでエントリを識別するのに使用する任意の名前を指定できます。

5. 「プロファイル」ページで、ページの先頭にあるドロップダウン リストからプロバイダを選択します。DnyDNS.orgchageip.comは HTTPS を使用し、yi.orgno-ip.comは HTTP を使用します。この例では、DynDNS.orgを使用します。DynDNS.org では利用するサービスの選択が必要です。この例では、DynDNS.org で動的サービス・レコードを作成したものと想定します。

6. 「ユーザ名」フィールドと「パスワード」フィールドに、DynDNS.org でのユーザ名とパスワードを入力します。

7. DynDNS.org に登録したホスト名の完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します。ホスト名とドメインが、設定したものと同じであることを確認します。

8. オプションで、「関連付け先」プルダウンから、WAN インターフェースを選択して、この DDNS プロファイルに特定の WAN インターフェースを割り当てるます。これにより、複数 WAN 負荷分散を設定している管理者が、予定した IP アドレスを DDNS サービスに通知できます。既定では、これは 「ANY」に設定されていて、プロファイルがこの装置上でどの WAN インターフェースでも自由に使用できることを意味します。

9. DynDNS.orgを使用する際には、DynDNS.org で選択したサービスの種類に対応する「サービス種別」をドロップダウン リストから選択します。以下のオプションがあります。

– 動的 - 無料の動的 DNS サービスです。

– 個別 - 管理されたプライマリ DNS ソリューションで、プライマリおよびバックアップの統合 DNSサービスと、ウェブベースのインターフェースを提供します。動的、静的双方の IP アドレスをサポートしています。

– 静的 - 静的 IP アドレスを使用する無料の DNS サービスです。

10. DynDNS.orgを使用する場合は、任意で、「ワイルドカードを有効にする」を選択したり、「メール エクスチェンジャー」フィールドに MX エントリを設定することもできます。これがバックアップのメール エクスチェンジャーである場合は、「バックアップ MX」チェックボックスをオンにします。

11. 「詳細」 タブを選択します。通常は、このページの既定の設定をそのまま使用できます。

12. 「オンライン設定」セクションでは、動的 DNS プロバイダにどのアドレスを登録するかを指定します。以下のオプションがあります。

– DDNS プロバイダに IP アドレスを検出させる - 接続の送信元アドレスに基づいて、動的 DNS プロバイダが IP アドレスを判別します。この設定は最も一般的です。

– 自動的に IP アドレスをプライマリ WAN IP アドレスに設定する - この設定では、SonicWALL によって WAN IP アドレスが登録 IP アドレスとして割り付けられ、動的 DNS サーバによる自動検出に優先して使用されます。自動検出が適切に動作しない場合に役に立つ設定です。

– IP アドレスを手動で指定する - 登録する IP アドレスを手動で指定および割り付けできます。

13. 「オフライン設定」セクションでは、SonicWALL で動的 DNS エントリがローカルにオフラインになっている (無効になっている) 場合に、動的 DNS サービス プロバイダにどの IP アドレスを登録するかを指定します。
以下のオプションがあります。

– 何も行わない - 既定の設定です。前に登録したアドレスが、動的 DNS プロバイダでの現在のアドレスになります。

– プロバイダ サイトで事前に設定したオフライン IP アドレスを使用する - プロバイダでオフライン設定の手動設定をサポートしている場合は、このオプションを選択して、このプロファイルの管理がオフラインのときにこれらの設定を使用できます。

14. 「OK」を選択します。

動的 DNS 設定テーブル

「動的 DNS 設定」テーブルには、設定された DDNS プロファイルが表形式で表示されます。

「動的 DNS 設定」テーブルには以下の列があります。

• プロファイル名 - 動的 DNS エントリを作成したときに割り当てた名前です。任意の値が可能で、識別のためにのみ使用されます。

• ドメイン - 動的 DNS エントリの完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。

• プロバイダ - このエントリが登録されている動的 DNS プロバイダです。

• 状況 - 最後にレポートされた時点または現在の動的 DNS エントリの状況です。以下の状況があります。

– オンライン - 動的 DNS エントリは、管理上オンラインです。このエントリの現在の IP 設定が、タイム スタンプとともに表示されます。

– オフライン中 - 動的 DNS エントリは、管理上オフラインです。エントリが有効な場合、「詳細設定」タブの「オフライン設定」セクションで設定された動作を実行します。

– 誤用 - 動的 DNS プロバイダが、頻繁な更新を誤用であると見なしました。どのような場合に誤用とされるかを、動的 DNS プロバイダのガイドラインで確認してください。

– IP 変更なし - 誤用の可能性 - IP アドレスを変更しない強制的な更新を行った場合、誤用であると見なす動的 DNS プロバイダがあります。自動更新は、アドレスや状況が変化した場合にのみ発生します。手動の更新や強制更新は、登録情報が間違っているなど、明確に必要な場合にのみ行われます。

– 無効 - 設定エラーまたはポリシー違反のため、アカウントを無効にされました。プロファイルの設定と、プロバイダの動的 DNS アカウント状況を確認してください。

– 無効なアカウント - 提供されたアカウント情報が有効ではありません。プロファイルの設定と、プロバイダの動的 DNS アカウント状況を確認してください。

– ネットワーク エラー - 動的 DNS プロバイダと通信できません。 ネットワーク エラーの疑いがあります。プロバイダがアクセス可能であり、オンラインになっていることを確認してください。時間を置いて再度実行してください。

– プロバイダ エラー - 動的 DNS プロバイダは、今回要求された動作を実行することができません。プロファイルの設定と、プロバイダの動的 DNS アカウント状況を確認してください。時間を置いて再度実行してください。

– 寄付者のアカウントではありません - プロバイダによって特定の機能 (オフライン アドレス設定など) が有料会員や寄付者にのみ利用可能な場合があります。どのサービスが有料または寄付が必要かの詳細は、プロバイダに確認してください。

• 有効 - 選択すると、このプロファイルは管理上有効になり、SonicWALL は「詳細設定」タブで設定した「オンライン設定」の動作を行います。この設定は、エントリの「プロファイル」タブで「この動的 DNS プロファイルを有効にする」チェックボックスを使用して制御することもできます。チェックボックスを非選択にするとプロファイルは無効になり、再度有効になるまで、このプロファイルのための動的 DNS プロバイダとの通信は発生しません。

• オンライン - 選択すると、このプロファイルは管理上オンラインになります。この設定は、エントリの「プロファイル」タブで「オンライン設定を使用する」チェックボックスを使用して制御することもできます。プロファイルが有効な間にチェックボックスを非選択にした場合、プロファイルはオフラインになり、SonicWALL は「詳細設定」タブで設定された「オフライン設定」の動作を行います。

• 設定 - 動的 DNS プロファイルを設定するための編集アイコン icon_delete.jpg と、動的 DNS プロファイルエントリを削除するための削除アイコン icon_edit.jpg があります。