user_fileShares
CHAPTER 6
ファイル共有は、CIFS (Common Internet File System) プロトコルまたは SMB (Server Message Block) プロトコルを使用して、Microsoft ファイル共有に安全にアクセスするための Java アプレットまたは HTML ベースのインターフェースをリモート ユーザに提供します。ファイル共有では、Microsoft のネットワーク コンピュータやマイ ネットワークによく似たスタイルのウェブ インターフェースが採用されており、適切な権限を持つユーザがネットワーク共有を参照して、ファイルの名前変更、削除、取得、アップロードを行ったり、ブックマークを作成して後で参照したりすることができます。
ファイル共有アプレットは、Windows Explorer と同様の方法でナビゲーション操作を実行できるように作られており、既存ファイルの上書きやディレクトリのアップロードなど、HTML ベースのファイル共有では使用できない機能も備えています。
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ファイル共有アプレットは、Windows Explorer ツールに似た外観と操作性を持ち、ドラッグ アンド ドロップや複数ファイル選択などの機能を使用できます。また、ブックマークを設定して、ネットワークをポータル レベルから素早くナビゲートできるようにすることも可能です。この機能は、ネットワークやサーバ パスの切り替えに要する時間の節約に役立ちます。ファイル共有アプレットでは、Windows Explorer に類似した一般性の高いインターフェースの実現によって操作性を向上させるために、Java プラットフォーム ブラウザ プラグインが利用されています。このアプレットでは、HTTPS プロトコルの使用により、SRA 装置との間のファイルや情報の転送を暗号化された形で安全に実行できます。SRA 装置は、このデータをリモート ネットワーク上の個々のコンピュータに送信します。
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• ユーザの前提条件
• 設定の概要
• 設定例
Dell SonicWALL SSL VPN ファイル共有アプレットは、Java 1.3.1 以降をサポートする Java アプリケーションであり、JRE バージョン 5.0 アップデート 10 以降を使用することをお勧めします。Java と JRE の最新バージョンは、http://www.java.com からダウンロードできます。
SRA と Java ファイル共有でサポートされるウェブ ブラウザの一覧は、ブラウザの要件 に記載されています。最適なパフォーマンスを実現するには、この一覧の中の最新のバージョンを使用してください。
管理者は、ファイル共有アプレットを有効にしてユーザが使用できる状態にしておく必要があります。
いずれかのコンピュータを、Dell SonicWALL SSL VPN ファイル共有アプレットからのアクセスを許可するように設定して、アプレットによるログインが可能な状態にしておく必要があります。リモート コンピュータ上には、コピーや移動の対象となるファイルを格納するための共有フォルダが設定されている必要があります。共有ポリシーの設定は、リモート コンピュータ自体のオペレーティング システム内から行わなければなりません。
SSL VPN ファイル共有アプレットは、直感的な操作で簡単に使用できます。しかし、その機能と制限を正しく理解しておくことは重要です。このセクションでは、ブックマークの設定とブラウザ インターフェースについて説明し、ブラウザの概要といくつかの使用事例を紹介します。
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ブックマークはフォルダおよびファイルに対して設定できます。ファイル ブックマークを使用した場合はアプレットは起動されず、そのファイルが直接ダウンロードされて開かれます。ブックマークは、管理者によって有効化されている必要があります。仮想オフィス ポータルからブックマークを設定するには、以下の手順に従います。
1. ウェブ ブラウザを開き、SSL VPN 仮想オフィスの URL を「場所」または「アドレス」バーに入力して Enter キーを押し、仮想オフィスのインターフェースにログインします。ユーザ名を「ユーザ名」フィールドに、パスワードを「パスワード」フィールドに入力し、適切なドメインを「ドメイン」ドロップダウンから選択します。「ログイン」を選択します。
2. ポータル ページ中央の「編集コントロールを表示する」リンクを選択します。
3. ポータル ページの「新しいブックマーク」タブを選択します。
4. 「ブックマークの追加」画面が表示されます。ブックマークのわかりやすい名前を「ブックマーク名」フィールドに入力します。
5. ファイル共有の IP アドレスとファイル ディレクトリ パスを「名前または IP アドレス」フィールドに入力します。
Note Java アプレットの使用時は、「名前または IP アドレス」フィールドにファイル ディレクトリを入力し、最後に / または \ 文字を付加する必要があります。
6. 「サービス」プルダウン メニューで、「ファイル共有 (CIFS)」オプションを選択します。
7. このブックマークに対してファイル共有アプレットを有効にするために、「ファイル共有 Java アプレットを使用する」チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオフのままにした場合、ポータルでこのブックマークを選択すると、元の HTML ブラウザをそのまま使用してブックマークの対象が表示されます。
8. オプションで、「自動的にログインする」を選択すると、SSL VPN 認証情報を使用するか、個別認証情報を指定してこのファイル共有にログインできます。
9. 「OK」を選択します。
ブックマークは、ネットワーク上のさまざまな場所に素早くアクセスするためのショートカットとして機能します。ブックマークの設定は、ファイル共有ブラウザにおいて、「Bookmark」ボタンを選択する方法や、右クリック メニューのブックマーク オプションを使用する方法でも行えます。
ブラウザ インターフェースの読み込み中に、警告メッセージが表示される場合があります。これらのメッセージの表示のされ方はブラウザによって異なります。ここでは、例として、Internet Explorer 6.0 を使用した場合を示します。
1. SSL VPN 仮想オフィス ユーザ インターフェースにログインしていない場合は、ウェブ ブラウザを開き、仮想オフィス インターフェースの URL を「場所」または「アドレス」バーに入力して、Enter キーを押します。ユーザ名を「ユーザ名」フィールドに、パスワードを「パスワード」フィールドに入力し、適切なドメインを「ドメイン」ドロップダウン メニューから選択します。「ログイン」を選択します。
2. 「ファイル共有」ボタンを選択するか、または、ファイル共有アプレットが有効化されている場合に表示されるリンクを選択して、ファイル共有アプレットを起動します。ファイル共有アプレットが起動し、仮想オフィス ポータルとは別の新しいウィンドウに表示されます。
3. 使用しているブラウザおよび Java プラグインの種類により、警告が表示されることがあります。その場合は、「OK」を選択して続行します。
Note この警告が表示されないようにするには、ブラウザをアップグレードして、Internet Explorer 8.0 以降、Firefox 16.0 以降、Chrome 22.0 以降、または Safari 5.0 以降のいずれかを使用します。また、Java 5.0 アップデート 10 以降へのアップデートも推奨します。
4. ネットワーク設定や使用しているブラウザの種類により、(場合によっては複数の) セキュリティ警告が表示されることがあります。その場合は、手順に従ってサーバの証明書を受諾します。
ファイル共有アプレットが表示されます。
Note ファイル共有アプレット ウィンドウの表示は、表示対象の内容が変化した場合でも自動的には更新されず、既に表示した内容はその時の状態のまま表示されます。表示を更新するには、ツールバーの「再表示」アイコンを選択するか、または、右クリック メニューの「Refresh」を使用します。
Note リモート ネットワークを参照するには、リモート ウィンドウのアドレス バーで対象の場所を指定します。アドレス バーを使用してローカル ディレクトリを変更することはできません。リモート パスの指定で有効な文字数は最大 1024 文字までです。ただし、実際に指定可能な文字列の最大長は言語によって異なります。
5. 複数の項目を選択するには、Shift キーまたは Ctrl キーを押しながら項目を選択します。既に選択されている項目をもう一度選択すると、選択が解除されて、選択済み項目のグループから除外されます。
6. 1 つのファイルまたは複数ファイルのグループをリモート ネットワークにコピーまたはリモート ネットワークからコピーするには、コピー対象の項目を選択し、クリック アンド ドラッグの操作により、中央の境界の反対側にドロップします。この場合、ファイルのコピー先は、現在開いているディレクトリになります。また、ドラッグしたアイコンを目的のフォルダにドロップすることによって、そのフォルダ内にファイルを直接コピーすることもできます。ファイルのコピーは、ツールバーの「コピー」ボタンを使用する方法や、右クリック メニューのコピー オプションを使用する方法でも実行できます。コピー中には処理の進行状況を示すプログレス バーが表示され、コピー完了までに必要なおよその時間を知ることができます。
Note ファイル共有アプレットは既存ファイルの上書きをサポートしています。コピーしようとしているファイルと同名のファイルが存在するときは、コピー対象のファイルの名前を変更するように求められます。名前を変更せずに処理を続行した場合は、既存のファイルがコピー対象のファイルによって上書きされます。
7. ファイルをダブルクリックすると、そのファイルに合った適切なアプリケーションによってファイルが開かれます。ファイルから起動するこの操作をリモート コンピュータ上で実行した場合、そのファイルは、ファイル共有アプレットによってローカル コンピュータの一時フォルダにダウンロードされてから開かれます。
ファイル共有アプレットによってダウンロードされた一時ファイルは、使用後に必ず削除されるとは限りません。機密情報など慎重な取り扱いが必要なファイルを開く場合は、十分に注意してください。
ローカルとリモートの各ウィンドウのツールバーには、頻繁に使用する操作のためのいくつかのボタンが配置されています。これらのアイコンの上にマウス ポインタを移動すると、そのボタンの簡単な情報を示すツール ヒントが表示されます。ツールバーの左端の点線部分を選択してそのままドラッグすると、ツールバーのドッキングが解除され、独立したウィンドウとして浮動表示されます。ツールバーをドッキングされた状態に戻すには、ツールバーのウィンドウを閉じます。これらの機能は、右クリック メニューから実行可能な機能と同じものです。
以下では、タスク バーに配置されているボタンを順に示し、各ボタンの機能について説明します。
• 「戻る」: 履歴に従って 1 つ前の場所に戻ります。ウィンドウに現在表示されている場所は、直前の場所として履歴に記録されます。履歴内に直前の場所が存在しない場合、このアイコンは無効となって淡色表示されます。
• 「進む」: 履歴に従って次の場所に進みます。履歴内に次の場所が存在しない場合、このアイコンは無効となって淡色表示されます。
• 「上へ」: ディレクトリ ツリー内を 1 階層上に移動して、現在のディレクトリの親ディレクトリの内容を表示します。現在表示されているのがルート ディレクトリである場合や、現在のディレクトリの親ディレクトリが解決不能である場合は、このアイコンは無効となって淡色表示されます。
• 「再表示」: 現在の情報をローカル ファイル システムから、または SSL VPN 経由でリモート ネットワークから取得し、表示内容を更新します。リモート ウィンドウの「再表示」アイコンは、表示内容更新のための情報の取得中は無効となって淡色表示されます。
• 「新規フォルダ」: 当該のファイル システム内に新規フォルダを作成します。このアイコンを選択すると「新規フォルダ」ダイアログ ボックスが表示され、ユーザが新規フォルダの名前を指定することができます。ウィンドウにおける現在の表示対象として、新規フォルダを作成できない場所 (たとえば、Windows ファイル システムのルート、ドメイン リスト、マシン リストなど) が選択されているときは、このアイコンは無効となって淡色表示されます。
• 「コピー」: 選択されている 1 つまたは複数のファイル / フォルダを、リモート ウィンドウで選択されている場所にコピーします。このアイコンを選択すると「コピー」ダイアログ ボックスが表示され、コピー処理の進行状況が示されます。コピー対象のファイルが既に存在する場合は、別のダイアログ ボックスが表示され、既存のファイルをコピー元のファイルで置換するかどうかの確認を求められます。コピー対象のファイル / フォルダが選択されていない場合 (たとえば、ドライブもドメインもまったく選択されていない場合)、「コピー」アイコンは無効となって淡色表示されます。また、リモート ウィンドウにおいて、ファイルのコピー先として使用できない場所 (たとえば、ドメイン リスト / マシン リスト) が選択されている場合も、このアイコンは淡色表示になります。フォルダをコピーすると、そのフォルダに格納されている内容もすべてコピーされます。
• 「削除」: 選択されている 1 つまたは複数のファイル / フォルダを削除します。フォルダを削除すると、そのフォルダに格納されている内容もすべて削除されます。
Note この方法で削除されたファイルは、そのファイルの実体が存在していたコンピュータ上から完全に削除されます。削除されたファイルはごみ箱に入れられるわけではないため、削除を取り消して元に戻すことはできません。
以下のセクションでは、ファイル共有アプレットの有用性と柔軟性を示す設定例を紹介します。
リモート コンピュータのディレクトリ階層構造をたどって目的のディレクトリに移動するのは時間のかかる操作です。Dell SonicWALL SSL VPN ファイル共有アプレットでは、そのようなナビゲーションに要する時間をできるだけ短縮できるように、ファイル共有アプレット自体の使用中にその場で素早くブックマークを作成することが可能になっています。特定のファイルやフォルダに対するブックマークを作成しておけば、それ以後は、リモート コンピュータの階層をたどる操作を省いて直接その場所にアクセスできるようになります。
1. 仮想オフィス ポータルの「ファイル共有」ボタンを選択して、ファイル共有アプレットを起動します。ファイル共有アプレットが表示されます。
2. ファイル共有アプレットのローカル ウィンドウに表示される既定の場所は、アプレットのベース ディレクトリです。リモート ウィンドウにはネットワーク全体が表示されます。ローカル ウィンドウの表示対象をデスクトップやその他の特定のフォルダに切り替えるには、目的のフォルダをダブルクリックします。
3. リモート ウィンドウの表示対象を特定のリモート コンピュータ上の場所に切り替えるには、表示されている目的のコンピュータをダブルクリックするか、または、アドレス バーに \\ に続けて名前を入力し、最後に \ を入力してから Enter キーを押します。この操作を行うと、ファイル共有アプレットは、指定されたコンピュータにアクセスします。ネットワーク設定によっては、リソースの読み込みに数秒かかる場合があります。
4. 読み込みが完了したら、目的のフォルダをダブルクリックするか、または、目的のディレクトリ パスをアドレス バーに入力します。表示対象を変更するたびにファイル共有アプレットによるネットワーク経由の参照が必要になるため、指定したディレクトリが表示されるまでしばらく時間がかかる場合があります。
Note アドレス バーを使用してコンピュータのファイル階層内を移動できるのは、リモート ウィンドウにおいてのみです。
5. 現在のディレクトリへのブックマークを設定するには、リモート ディレクトリ内の空白の場所を右クリックし、「Add Bookmark」を選択します。
Note 特定のファイルまたはフォルダに対するブックマークを設定するには、右クリック メニューから「Add Bookmark」を選択する前に、対象のファイルまたはフォルダを選択しておく必要があります。
6. 「New Bookmark」ウィンドウが表示されるので、新しいブックマークに付ける名前を入力します。
7. 「OK」を選択します。ブックマークが仮想オフィス ポータルに追加されます。設定したブックマークを選択すると、指定したフォルダまたはファイルがアクセスされます。
ブックマークは、仮想オフィス ポータルからだけなく、ファイル共有アプレット内からも容易に使用することができます。
1. 仮想オフィス ポータルの「ファイル共有」ボタンを選択して、ファイル共有アプレットを起動します。
2. リモート ウィンドウのタスク バーにある「ブックマーク」ボタンを選択します。プルダウン メニューに「Loading Bookmarks」というメッセージが表示された状態になります。マウス ポインタをプルダウン メニュー内に置いたまま、ファイル共有アプレットにブックマークが読み込まれるまで待ちます。
3. 読み込みが完了したら、適切なブックマークを選択して、目的のファイルまたはフォルダを読み込みます。
ファイル共有アプレットは、使いやすさを重視して設計されています。ファイル転送の操作も複数の方法で実行することができます。
このセクションでは、例として、フォルダをリモート コンピュータからローカル コンピュータのデスクトップにコピーしてコピー元のフォルダをリモート コンピュータから削除し、その後、そのフォルダを今度はローカル コンピュータからリモート コンピュータに移動して元に戻すという処理を、すべてファイル共有アプレットから実行する場合の操作を示します。
1. 仮想オフィス ポータルで、いずれかのブックマークを選択して、ファイル共有アプレットを起動します。
2. C:\ ドライブをダブルクリックして、「Documents and Settings」フォルダをダブルクリックし、さらに、いずれかのフォルダをダブルクリックします (ここでは例として、「デスクトップ」フォルダが含まれているフォルダをダブルクリックした場合を説明します)。
3. 現在のディレクトリには「デスクトップ」フォルダが表示されています。リモート コンピュータ上のいずれかのファイルまたはフォルダを選択してそのままドラッグし、ローカル コンピュータの「デスクトップ」フォルダにドロップします。これにより、リモート コンピュータで選択した項目がデスクトップ上に直接コピーされます。
4. 転送が完了したら、「デスクトップ」フォルダをダブルクリックします。デスクトップに含まれている内容の 1 つとして、リモート コンピュータからコピーされたフォルダが表示されます。
Note コピー元の項目は、まだリモート コンピュータ上に存在しています。コピーではなく、移動の操作を開始するには、右クリック メニューの「Move」コマンドを使用する必要があります。
5. コピー元のファイルまたはフォルダを削除するには、その項目を 1 回選択して選択し、ツールバーの「削除」ボタンを押します。別の方法として、右クリック メニューを使用して項目を削除することもできます。ファイル共有アプレットにより、削除を確認するウィンドウが表示されます。このポップアップ ウィンドウの「Delete」ボタンを選択して項目を削除します。
WARNING ファイル共有アプレットによるこの削除操作を行うと、対象のファイルまたはフォルダがリモート コンピュータから完全に削除されます。フォルダを削除した場合は、そのフォルダ配下のすべての項目も削除されます。削除された項目は、ローカルとリモートのどちらのコンピュータのごみ箱にも入れられないため、削除を取り消して元に戻すことはできません。
6. ファイルまたはフォルダの削除が完了すると、表示が自動的に更新され、現在のディレクトリの表示から削除済みの項目が消えます。ローカル コンピュータにコピーした項目を再びコピーしてリモート コンピュータに戻すには、ステップ 2 と同様の選択 アンド ドラッグの操作を逆向きに実行するか、または、ローカル コンピュータのツールバーにある「コピー」アイコンを使用します。
Note ツールバーの「コピー」アイコンを使用すると、選択されているファイルが、コピー先のウィンドウで現在開かれているディレクトリにコピーされます。現在のディレクトリとは別のフォルダに項目をコピーするには、ドラッグ アンド ドロップの操作によって目的のフォルダに直接ドロップするか、または、「コピー」を選択する前に、目的のフォルダを開いておきます。
共有アプレット内では、ファイルを起動する操作を実行することもできます。このセクションでは、例として、リモート ファイルのプロパティを確認する操作と、リモート ファイルのブックマークを作成し、それを利用してファイルを開く操作を示します。
1. 仮想オフィス ポータルで、いずれかのブックマークを選択して、ファイル共有アプレットを起動します。
2. 目的のファイルを右クリックし、「Properties」を選択します。
別の新しいウィンドウが開いて、そのファイルのプロパティが表示されます。
3. 特定のファイルを開くには、そのファイルをダブルクリックします。別の方法として、目的のファイルへのブックマークを作成したうえで、ブックマーク メニューからそのファイルを起動することもできます。ブックマークを作成するには、右クリック メニューから「Add Bookmark」を選択します。そのファイルの名前が、そのまま新しいブックマークの既定の名前として表示されますが、必要に応じて、別の名前を入力することができます。
4. ブックマークの設定後、ポータルのブックマーク リスト、またはツールバーのブックマーク タブから、設定したブックマークを選択します。
Note ファイル共有アプレット内から起動されたリモート ファイルは、必ずローカル コンピュータにダウンロードされてから開かれます。ファイル共有アプレットによってダウンロードされたファイルは、使用中は一時ディレクトリに格納されています。ファイル共有アプレットは、使用が完了して不要になった一時ファイルを削除しますが、場合によっては、そのファイルが別のプログラムからアクセスされているために、ファイルを削除できないことがあります。機密情報など慎重な取り扱いが必要なファイルを開く場合は、十分に注意してください。
ファイル共有は、CIFS (Common Internet File System) プロトコルまたは SMB (Server Message Block) プロトコルを使用して、Microsoft ファイル共有への安全なウェブ インターフェースをリモート ユーザに提供します。ファイル共有では、Microsoft のネットワーク コンピュータやマイ ネットワークによく似たスタイルのウェブ インターフェースが採用されており、適切な権限を持つユーザがネットワーク共有を参照して、ファイルの名前変更、削除、取得、アップロードを行ったり、ブックマークを作成して後で参照したりすることができます。
Note サーバを指定するには名前か IP アドレスを用いて、たとえば、「\\moosedc」や「\\10.50.165.2」というように指定します。名前を使うためには、管理者が SRA 装置上で DNS または WINS を適切に設定してホスト名を解決できるようにしておく必要があります。
ファイル共有を作成するには、以下の手順に従います。
1. 「ファイル共有」ボタンを選択します。ログイン プロンプトへのホット リンクを提供するダイアログ ボックスが表示されます。
Note ポップアップ遮断機能のためにファイル共有が正常に機能しないことがあります。SSL VPN ポータル サイトでウィンドウのポップアップを許可するようにブラウザを設定してください。
2. 新しい共有を指定するには、「アドレス」フィールドにパス (たとえば、\\moosedc) を入力します。共有名の先頭に 2 つの \ を付ける必要があります。例 : \\file-directory01.example.com。
3. 既存のファイル共有に接続するには、ファイル共有名の横にある「サーバにログインする」リンクを選択します。
4. 「移動」プロンプトを選択して「ネットワーク パスワードの入力」ダイアログ ボックスを表示します。
5. 有効なユーザ名を「ユーザ名」フィールドに、パスワードを「パスワード」フィールドに入力し、「ログイン」を選択します。
6. 指定したファイル共有のホームが表示され、ネットワーク上でナビゲートできるフォルダが示されます。
以下の表に、「ファイル共有」ウィンドウの上部にあるコントロールを示します。
7. Windows Explorer やその他のファイル管理システムと同じようにして、フォルダやファイルへ移動することができます。
8. 現在のファイル共有位置に新しいフォルダを追加するには、フォルダの名前を「フォルダの追加」フィールドに入力し、「実行」を選択します。
9. 現在のファイル共有位置にファイルを追加するには、「参照」ボタンを選択します。表示された「ファイル選択」ウィンドウ内でコンピュータ上のファイルの位置まで移動し、そのファイルを選択して「OK」を選択し、「ファイル共有」ウィンドウで「実行」を選択します。