Java ベースのネットワーク エクスプローラを使用する

Java ベースのネットワーク エクスプローラでは、左のペインにローカル マシンのファイル システムが表示され、右ペインにリモートの場所が表示されます。右側のペインを使用すると、ネットワーク ドメインやコンピュータ、およびそれに関連するファイル共有を参照できます。この 2 つのウィンドウを使用すると、ファイルを操作したり、リモートやローカルのファイル システム間でコピーしたりできます。また、ネットワーク エクスプローラ内でブックマークを作成すれば、ポータル レベルからネットワークをすぐに移動できます。

ネットワーク エクスプローラでは、Java プラットフォ-ムのブラウザ プラグインを活用しており、ドラッグ アンド ドロップや複数ファイルの選択機能など、一般に利用されている Windows エクスプローラと同じような機能を利用できるようにして、操作性を向上しています。ネットワーク エクスプローラは、HTTPS プロトコルを利用し、暗号化されたファイルや情報を EX-Series アプライアンス間で安全に転送します。このアプライアンスは、リモート ネットワークにある個々のマシンとこのデータのやりとりを行います。

ユーザーがネットワーク エクスプローラを使用できるように管理者が有効にする必要があります。リモート コンピュータに、コピーまたは移動する対象となる共有フォルダやファイルがある必要があります。共有ポリシーは、リモート コンピュータのオペレーティング システムで設定する必要があります。

ネットワーク エクスプローラでは、ペインごとに、個別のコントロールがあり、ロケーション バーに各ウィンドウの現在のパスが表示されます。ロケーション バーにパスを入力すると、指定したロケーションに移動します。Windows リソースのパスには、バックスラッシュを使用し、その他のリソースにはスラッシュを使用します。

リモート ペインでは、アプリケーションが EX-Series アプライアンスにそのコンテンツをポーリングする必要があるため、更新に少し時間がかかることがあります。そのような手順の進行中には、リモート ペインがグレーアウトになり、[Cancel] ボタンが表示されます。[Cancel] ボタンをクリックすると、現在の作業が取り消され、リモート ペインが前のロケーションに戻ります。

項目を右クリックして [Properties] を選択すると、オブジェクトのプロパティが表示されます。そのオブジェクトの属性がウィンドウに表示されます。

ネットワーク エクスプローラのツールバーについて

各ペインにはツールバーがあり、よく使用される操作のアイコンを利用できます。マウス カーソルをこれらのアイコンの上に移動すると、ユーザーに便利なツールのヒントが表示されます。ツールバーを左側の点線または右の空白の領域にドラッグすると、ツールバーが切り離されて独立したウィンドウになります。ツールバーを元の状態に戻すには、ウィンドウを閉じます。

リモート ペインのツールバーには、[Bookmarks] ボタンが含まれますが、ローカル ペインにはこのボタンはありません。ブックマークは、さまざまなネットワーク ロケーションに素早くアクセスするための便利なショートカットとして利用できます。右クリック メニューのブックマーク オプションを使用して、ブックマークを作成できます。

ツールバーのボタンには次の機能 (左から右に順に説明) があります。

戻る:履歴を前に戻ります。ウィンドウの現在のビューが履歴の前のロケーションにセットされます。履歴に前のロケーションがない場合、このアイコンはグレーで表示されます。ネットワーク エクスプローラでは、各ペインの 20 個の操作履歴が保持されます。
進む: 履歴を先に進めます。履歴に次のロケーションがない場合、このアイコンはグレーで表示されます。
上に移動: 現在のビューの親ディレクトリに向かって、ディレクトリ ツリーを上に移動します。現在のビューがルート ディレクトリの場合や、親ディレクトリを解決できない場合は、このアイコンが淡色表示されます。
再表示:ローカル ファイル システムをポーリングするか、アプライアンス経由でリモート ネットワークをポーリングすることで、現在のビューを更新します。コンテンツの更新中は、リモート ウィンドウの更新アイコンがグレーで表示されます。
新規フォルダ: 対応するファイル システム内に新しいフォルダを作成します。このアイコンをクリックすると、[New Directory] ダイアログ ボックスが表示され、新しいフォルダに名前を割り当てることができます。ウィンドウのロケーションが新しいフォルダを作成できない場所である場合、このアイコンはグレーで表示されます。(例えば、Windows のファイルシステムのルート、ドメイン リスト、マシン リスト)
コピー: 選択したファイル/フォルダをリモート ウィンドウのロケーションにコピーします。このアイコンをクリックすると、[Copy] または [Move] のダイアログ ボックスが表示され、コピー手順のステータス情報が表示されます。コピーするファイルがすでに存在していると、新しいダイアログに、既存のファイルを上書きするかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。コピーするファイル/フォルダが選択されていないと、コピー アイコンはグレーで表示されます (例えば、何も選択されていない場合や、ドライブやドメインが選択されている場合)。また、リモート ロケーションにファイルをコピーできない場合も、グレーで表示されます (例えば、ドメイン リスト/マシン リスト)。
削除:選択したファイルやフォルダを削除します。
ブックマーク:(リモート ペインのみ) ブックマークのリストを表示します。右クリック メニューのブックマーク オプションを使用して、ブックマークを作成できます。

ネットワーク エクスプローラでブックマークを作成する

ブックマークを使用すると、一度にフォルダをクリックするだけでアクセスでき、リモート ディレクトリ階層を移動する長い操作を避けることができます。ブックマークを作成すると、ディレクトリ階層を迂回して、目的のディレクトリに直接アクセスできます。

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表示される [New Bookmark] ウィンドウに新しいブックマークの名前を入力して、[OK] をクリックします。

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表示される [New Bookmark] ウィンドウに新しいブックマークの名前を入力して、[OK] をクリックします。

ブックマークは WorkPlace ホーム ページの [Personal Bookmarks] タブにも表示されます。

ネットワーク エクスプローラでブックマークを使用する

ブックマークを作成したら、リモート ディレクトリ階層を迂回して直接目的のディレクトリにアクセスできるようになります。

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ネットワーク エクスプローラで、リモート ペインのツール バーにある [Bookmarks] ボタンをクリックします。ドロップダウン メニューが表示され、[Loading Bookmarks] というメッセージが表示されます。ネットワーク エクスプローラがブックマークを読み込むときに、ドロップダウン メニュー内にマウスを置いたままにしておきます。

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ファイルやフォルダをコピーまたは移動する

操作性を高めるために、ネットワーク エクスプローラを使用してファイルを転送するいくつかの方法を利用できます。

ディレクトリまたはフォルダを移動またはコピーすると、そのフォルダのすべてのコンテンツも、ネストされたサブディレクトリを含めて、移動またはコピーされます。ファイルまたはフォルダを移動すると、元のロケーションからその項目が削除されます。

ファイルやフォルダをコピーまたは移動するには
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複数の項目を選択するには、Shift または Ctrl キーを押しながら項目をクリックしていきます。Ctrl キーを押しながら項目を再度クリックすると、グループからその項目の選択が解除されます。

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ネットワーク エクスプローラでファイルを開くまたは起動する

ネットワーク エクスプローラのリモート ファイルシステムでファイルを開いたり、アプリケーションを起動したりできます。

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ダウンロードの進捗が表示されます。

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ファイルやフォルダを削除する

ネットワーク エクスプローラでファイルやフォルダを削除できます。

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複数の項目を選択するには、Shift または Ctrl キーを押しながら項目をクリックしていきます。Ctrl キーを押しながら項目を再度クリックすると、グループからその項目の選択が解除されます。

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確認のダイアログ ボックスで、[Delete] をクリックします。

リモート マシンにあるファイルやフォルダが完全に削除されます。フォルダの場合には、そのフォルダ内のすべてのファイルと子フォルダも削除されることになります。これらの項目は、どちらのマシンのごみ箱にも送信されず、復元することはできません。